「赤鼻のセンセイ」最終回(10回目)(09/09・日テレ水10)を見ました

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「赤鼻のセンセイ」最終回を見ました。

 院内学級も残り1ヶ月となり、前回からますますわだっち(須賀健太)の調子が悪くなり、「終末医療」なんていう言葉も出てきました。視聴者はずっと、「次の場面で〝和田くんが急変ですっ!〟になるんじゃないの!」とどぎまぎ見ていて、実際かなり病状は悪く、わだっちはクリーンルームに収容されます。
 でもって、わだっちの希望で参太朗(大泉洋)がクリーンルームのガラス越しに授業をするんだけど、あまりに辛そうなので「明日また続きやろう」と参太朗。でも、「明日なんてあるかわからない」とわだっちに言われ、気遣いが裏目に出て涙目です。
 やえっち(神木隆之介)はしかし、「みんながお前のためにがんばってるのに明日がないなんて言うな!」とわだっちを叱ります。でも、病院生活が長いもの同士、わだっちの弱気もすごくわかり、「俺、あんなこと言っちゃった...」と参太朗の肩で泣いたりして...。

 やえっちの気持ちが通じて、わだっちは参太朗に謝り、「明日」を語り始めます。それはバイクの免許をとって、普通のサラリーマンになって、そこそこに暮らすこと。他愛なく聞こえるわだっちの夢ですが、「平凡」がどんなに得がたいものか、思い知らされるシーンでした。幸せはここにある。

 わだっちが気になりながらも、参太朗は生徒たちを喜ばせるあるアイデアを思いつきます。それは院内学級の卒業式。学年の途中で卒業式というのは本当はおかしいけど、「笑顔で送ってやりたいんです」と参太朗。反対必至と予想されてた太川先生(小林聡美)も「言いだしっぺがちゃんと責任もってやってください」と許可します。

 一人ひとりの卒業証書をわくわく手作りしながら、参太朗はわだっちが式に参列できないことを気にしていました。「式に出してやりたいなあ...」と呟く参太朗に太川は「じゃあ出してあげたらいいじゃないですか」。「え!どうやって?」「知りません。言いだしっぺが考えてください」とそっけなく、しかし諦めるなとエールを送る太川。

 で、参太朗はひらめきます。それは卒業式の会場とクリーンルームを双方向にマイクでつなぎ、会場の声をクリーンルームへ、クリーンルームにいるわだっちの声をみんなが聞けるようにするというもの。アナログですが、これで十分。

 太川がわだっちの名前を呼び、「はい」と答えたわだっちに、付き添っている七瀬(香椎由宇)が卒業証書を渡します。
 笑顔のわだっちに、やえっちが「俺、高校に行くことになった。送る言葉、くれよ。送辞ってやつ、クリーンルームだけに(笑)」と駄洒落を送ります。わだっちは「やえっちが石原みたいな笑えないギャグ言うから腹イテェ」と言うと、会場のやえっちが「わだっちが笑ってる」と参太朗に微笑みかけます。泣き虫参太朗は「うん」と言うのが精一杯。やえっちは「人は笑うために生きてるんだね」と答辞を締めくくります。

 そして太川は「喋りたいんでしょ?」とマイクを参太朗に渡します。参太朗は、院内学級に来るまで自分がどんなに甘かったか、生徒たちにどれだけ多くのものを教えられたかを語りかけます。そして「やっぱり人は笑うために生きてると確信した」と泣き笑いで、式は幕を閉じます。

 式が終わり人心地ついていると、太川と参太朗のもとに七瀬が走ってきます。「私はやはり経験不足だった」と真剣な表情に視聴者は「えーっ、わだっちになにが!」と驚くわけですが、七瀬が伝えたかったのはわだっちの骨髄移植のドナーが見つかったという良いニュースでした。よかった! そしてびっくりさせないで!

 さて。万事うまく収まり、片付けもすんだ院内学級の教室。太川が参太朗に卒業証書を手渡します。「あなたのジョークは最後まで笑えなかったけど、あなたは立派な教師でした」と。参太朗は深々と頭をさげて、それを受け取ります。

 と、そこに院長(上川隆也)が現れ、卒業証書を「見せて」と奪ってそのまま逃げ出します。院長を追う参太朗と太川。院長室まで追いかけっこの末、2人が見たのは、院内学級の机に椅子、ホワイトボードに本棚が設えられ、様変わりした院長室でした。

 「兄貴がアメリカに帰ることになってさ。ここ、僕1人だと広すぎるから使って」とニッコリ笑う院長。実は、父親と兄に「ここを僕にやらせてください!」と、院長には珍しく自己主張し、桜山病院を取り戻していたのでした。なんと! よくやった!

 「院内学級、続けていいんですね!」と大喜びの参太朗と太川は思わずハグっ! 小林聡美さんの今までの仏頂面は、このシーンを最大限に盛り上げるために取ってあったに違いないと思うほどの、満面のかわいい笑顔でした。

 現実の小児病棟はこんなに甘くないことは誰だってわかるはず。ドラマは「そんな甘っちょろいことを...」と思うシーンが多々ありましたが、それでも最終回にはなかなかに泣かせられました。これは一重に大泉洋というドラマ職人の成せる業でしょう。

 今クールもつよぽん、山ピーの職人ぶりが光っていました。展開に無理があっても、紋切り型でも、なんだか胸に刺さるシーンをドラマ職人たちは確実につくってくれます。他に堤真一、女優さんだと、篠原涼子、菅野美穂、深津絵里が、個人的には安心して見ていられる職人リストに入ってます。みなさんはいかがでしょう。

B002OI3A1M赤鼻のセンセイ DVD-BOX
VAP,INC(VAP)(D) 2009-12-02

近日発売予定。

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