「オルトロスの犬」3回目を見ました。
碧井(錦戸亮)が1人の酔っ払い男を殺し、竜崎(滝沢秀明)が3人の子どもを救った騒動のなか、意識不明だった碧井の教え子の加奈が目を覚ましていた。
事件に巻き込まれた際の傷もきれいに治っていることに居合わせた刑事・長谷部渚(水川あさみ)は首をひねるが、碧井は「竜崎がやったんだ」と悟る。しかし一体なんのため? しかも、事件の重要な目撃者である加奈が目を覚ましたことを知れば、犯行グループの熊切勝(八乙女光)が放ってはおかないだろう、ってことで、加奈の警護を強化することを渚は約束する。
しかし渚は内心、竜崎に頼みたいことがある。それは喘息の娘の治療。悪魔のような竜崎は当然、渚のそんな心に気づいていて、「治してやってもいいんだぜ」と渚に何らかの交換条件を迫る空気をかもしている。
悪は悪を吸い寄せるもので、竜崎の力を利用しようとする男がここにもいた。熊切善三(柴俊夫)、勝の父で製薬会社社長。利権がらみで厚生大臣・榊遥子(高畑淳子)の取り巻きになっているが、榊の持病の心臓病が悩みの種だった。
しかし、勝が竜崎を連れてきて、その力を目の当たりにした善三は「これは使える」と竜崎を榊と引き合わせる。榊はにわかには善三の話が信用できず、さらに竜崎に殺人の前科ありと聞いて、「そんな穢れた人間には近づいてほしくないわ」と拒絶するのだが...。
加奈の警護は手薄のままだった。そもそも「神の手」みたいなオカルト話を渚の上司は信じておらず、「他の事件に忙しい」と人手を割いてもらえなかったのだ。「警察には任せておけない」と碧井が加奈に付き添うことになる。
退院の日、病室に熊切勝が現れる。身支度をしていた加奈にナイフを向けると、碧井が勝につかみ掛かり憎しみの目を向ける。しかし、勝が「俺も殺すのか?」と冷たく言い放つと碧井はそれに躊躇し、その隙に勝は加奈をロックオン。
と、会計を終えて現れた母が加奈をかばい、勝に刺されてしまうのだ。
逃げる勝の前に渚が立ちはだかるが、「捕まえるのか?」と思いきやあっさり逃亡させる。娘の澪ちゃんが保育園に「持病がある子は預かれない」と追い出されたり、病状が安定せず、渚の中で「竜崎の力が借りたい」という思いが「刑事としての責任感」より上回ってしまっていたのだ。
その頃竜崎は善三に呼び出され榊のもとに。重い発作で危険な状態なのだ。竜崎の姿を見ると「近づいてほしくない!」と豪語していた榊は眉をひそめるが、もう背に腹はかえられない状況。竜崎は榊の頭に神の手をかざすとこう問いかける。
「あんたは俺に何をしてくれる?」
人は自分が欲しいもののために何を差し出すのか。全てを差し出してまで欲しいものなんてあるのか。ちょっと考えさせられる。