「オルトロスの犬」2回目(07/31・日テレ金10)を見ました

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「オルトロスの犬」2回目を見ました。

 「悪魔の手」で2人を殺してしまった碧井涼介(錦戸亮)は自分の合わせ鏡のような存在である「神の手」の持ち主・竜崎(滝沢秀明)の消息と、自分たちの接点を探り始めていた。警察での事情聴取の際、刑事から竜崎が「龍谷村」に関係していると聞き、現地へ出かけてみる。

 何故か山登りにサマージャケット姿の碧井は龍谷村の登山口で、自分の「悪魔の手」のことを知っている刑事・長谷部渚(水川あさみ)と娘に遭遇。ふたりとも竜崎の謎に少しでも迫りたいのだ。しかし、長谷部刑事、娘を連れてくるなよ龍谷村に。

 碧井はそこで気になる石碑を見つける。龍が絡まり合いながら天に昇っていくような図柄...どこかで見たような?と思い立ちそのまま実家に戻ると、自室の机の引き出しを漁り、ソレを捜しあてた。古いお守り。子どもの頃、母が渡してくれたのだ。「人を恨むと大変なことになる。人を恨んじゃいけない」と。

 家の駐車場まで帰ってきた渚を迎えたのは熊切勝(Hey!Say!JUMP八乙女光)だった。レイヴパーティで碧井に仲間を「殺された」男だ。「殺したあいつの居所を教えろ」とナイフをチラつかせて迫ってくる熊切を交わしきれず間一髪のところで、なんと竜崎が割って入り、ナイフを奪ってあっさり男を刺す。

 渚は娘の身柄を安全なところに移し、警察に通報。その後、駐車場に戻るが竜崎ばかりか刺されたはずの熊切の姿もない。どういうこと?

 その頃、竜崎は現場から離れたガード下にいた。熊切は「おやじを呼んでくれ。知り合いの医者がいる。殺さないでくれ」と悪あがき。と、竜崎は「医者はいらない」と熊切の傷を神の手できれいに治してしまう。熊切仰天。

 熊切は竜崎を父で製薬会社社長の善三(柴俊夫)に会わせていた。「手をかざすだけで傷や病気を治すんだ!」と興奮する息子の言葉にしかし、「目の前で見てみないことには...」と鼻で笑う。竜崎はクスリとも返さず、「いいだろう。で、あんたは何を差し出すつもりだ?」と交換条件を提示する。

 善三は試しに知り合いで瀕死の資産家のもとに竜崎を派遣する。資産家は全財産と引き換えに不治の病を治してもらいたがっていた。しかし、すべての資産目録を用意するよう指示したにも関わらず、資産家の妻が欲にくらみ、ブランド品や海外の不動産の権利をキープしていたことが露呈すると、竜崎は「約束を破ったのはお前だ」と去ってしまう。

 ある日、熊切の仲間に殺されそうになって意識不明になっている教え子・加奈を見舞っていた碧井のもとに竜崎が登場する。「何しに来た!」と碧井。すると竜崎は加奈の頭の辺りに神の手をかざす。「治してくれるのか?」という碧井の期待空しく、竜崎は手を戻してしまう。

 病院があわただしくなる。交通事故にたくさんの子どもが巻き込まれ、搬送されてきていたのだ。中には意識不明の重体の子もひとり。
 運ばれてきた中に酔った男もいた。その男が飲酒運転の末、子どもたちの列に突っ込んだらしい。いまだに酔いは覚めず、処置しようとする看護師にも悪態をついている。

 その様子を竜崎と碧井は遠くから見ていた。そして竜崎がある提案をする。「重体のあの子、助からないな。どうだ? あの子を俺が助けるからお前はあの酔った男を殺してくれ」 「その手には乗らない! おまえが治すとは信じられない」と碧井は抵抗するが、「信じられないかもしれないが、少なくとも今お前が俺の言うことをきかなければあの子は死ぬんだ」と冷淡に吐き捨てる。

 悩む碧井。と、処置が終わった酔っ払いが碧井の横を通り抜けざま、「邪魔だぁ!」と掴みかかってきたのだ。この時、碧井は不覚にも男を恨んでしまい...男は死んだ。「...またやってしまった...」 失意の碧井。

 しかし。「お父さん、お母さん、痛くないよ!」と子どもの元気な声が耳に入る。見れば、ついさっきまでウンウンうめいていたけが人が、意識のなかった子どもが何事もなかったかのようにぴんぴんしているのだ。医師も看護師も「神様のしわざとしか思えない」と歓声を上げている。

 碧井はほっとしていた。人をまた1人殺したことを忘れ、幸福感に覆われていた。そして去っていく竜崎の後姿を複雑な思いで見送る。
 竜崎を見送っていたのは碧井だけではなかった。熊切善三が竜崎の神業を見ていた。そして、自分が支持する厚生労働大臣の榊遥子(高畑淳子)に電話をする。「病気の治療法が見つかりました」と。

 榊は心臓病を押して政務に励んでいた。マスコミに知れると困るので、病気であることもひた隠していた。手術なんてもってのほかだ。が、熊切からの連絡を聞いて興味を示す。「神様でも連れてくるつもり?」

 展開がかなり乱暴だが、竜崎に翻弄される碧井の複雑な心の動きが、なかなか哲学的でおもしろくなってきました。