「任侠ヘルパー」1回目(07/09・フジ木10)を見ました

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「任侠ヘルパー」1回目を見ました。

 主人公は翼彦一(草彅剛)。暴力団・隼会の六本木地区貸元。命を捨てても人情に尽くす任侠の世界に憧れ、背中に桜吹雪の彫り物まで入れてこの道に入ったのですが、暴力団追放!の運動や最近の不景気で実入りが悪いと、金持ちの老人を狙ったオレオレ詐欺で荒稼ぎしています。人情が泣くぜ。

 隼会の先代が亡くなります。彦一は「告別式の後に」と組長の鷹山源助(松平健)から声をかけられており、「ついにオレが組長か」と期待満々。しかし、源助から呼び出されていたのは彦一だけではありませんでした。
 指定のマイクロバスに乗り込んだのはすべて貸元勢で、西日暮里の二本橋賢吾(宇梶剛士)、源助の息子で上野地区の三樹矢(Hey! Say! JUMP薮宏太)、池袋の女貸元・四方木りこ(黒木メイサ)、品川の暴れ者・黒沢五郎(五十嵐隼士)、赤坂の大卒インテリ・六車雅人(夕輝壽太)。そう、一から六までの数字の入った6人です。

 マイクロバスは焼き場へ向かわず、「研修に行ってもらう」と源助が6人を連れていったのは海が近い老人ホーム・タイヨウでした。6人はわけもわからず、オーナーの園崎(大杉漣)に「店長クラスの人間」と源助から紹介され、「経験を積むため」にここで働かされることになります。何の経験?

 先輩ヘルパーの和泉零次(山本裕典)(おっ!ゼロもあったか)が「地獄へようこそ」と皮肉に語ったように、ホームの老人は色ボケしてりこの尻を触るわ、あちこちで立小便するわ(彦一もかけられた)、風呂に入るのが嫌だと暴れるわ、もう大変。
 彦一はでも、隙があれば現場を抜け出し、タバコに火をつけて「やってられっか」と冷たく笑ってやりすごしています。組長になれるかと思ったらこんなトコにつれてこられて面白くないのです。

 休憩室で転寝をしていた彦一が目を覚ますと、入居者のチヨさん(池内淳子)が「トシユキ、お茶入れようか」と優しく語りかけてきました。「トシユキって誰だよ」という彦一の言葉などかまわず、チヨさんは「忙しいの?」「体は大丈夫?」と問いかけます。認知症で、彦一を息子と勘違いしているのです。
 彦一が無視して、立ち去り際に「腹減った」と呟くと、チヨさんは持っていた手提げからくしゃくしゃになった1万円札を取り出し、「美味しいものでも食べなさい」と彦一に差し出します。彦一は「これはいい」と悪い笑みを浮かべ、1万円を受け取りました。

 この日から彦一は、なにかれとなくチヨさんの部屋に行き、さりげなく金をせびり、ついには金ムクのロレックスを手にするまで、チヨさんから金を騙し取ります。しかもそれでは飽き足らず、夜、「ちょっと酒飲んでくるわ」と言いつつ財布の中に金がないのに気づくとチヨさんを訪ね、「今日は手持ちがない」と言われると夜中にもかかわらずコンビニまで連れ出し、金を引き出させようとします。
 でも、チヨさんの大事な年金が入った口座はすべて彦一の強欲に飲み込まれており、残高ゼロ。夜中のコンビニのATMの前で「お金がない」と泣き崩れる老人の姿は悲惨です。が、彦一は「ちっ!」と舌打ちだけしてその場を去ります。

 ホームに戻ると「チヨさんがいない!」と大騒ぎ。彦一が自分が連れ出したが、目を離した隙にいなくなったと告げると零次が「ふざけんな!」とぶち切れます。と、そこにチヨさん保護の連絡が。
 行ってみるとそこは、高級老人ホーム「ハートフルバード」。チヨさんは拘束衣で身動きのとれない状態になっています。ハートフルバードは介護ビジネスで大成功していますが、経営者の羽鳥晶(夏川結衣)は実は、「介護に心なんかいらない」という主義なのです。
 チヨがモノ扱いされてる様子に彦一は「これがアンタのやり方か」と、晶にメンチを切り、両者のあいだにバチバチと火花が散るが、おいおい彦一、あなたのオレオレ詐欺とかチヨから金をせびり倒したこととかは、どこに行っちゃったんですか。

 タイヨウに戻り、チヨは落ち着きを取り戻しますが、彦一はこの一件で少し反省したのか、チヨから距離を置くようになります。それを「息子に冷たくされた」と解釈したチヨは、その原因を「お金がない」ことだと考え、「私のお金...私のお金... ! そうだ、コンビニの店員が取ったんだ」と思いこんで取り返しに行きます。

 その道すがら、チヨは鷲津組のチンピラとのトラブルに巻き込まれます。チンピラに小突かれまわすチヨを、探しに来ていた彦一とりこが助けます。鷲津組は隼会の敵対組織、めんどうなことにならないよう、彦一は自分の素性を隠すために無抵抗でただ「ばあさんを返せ」と迫ります。少しでも反撃したら、彦一の腕っ節の強さがバレ、「素人じゃない」ことがわかってしまうから。
 乱闘の最中、チヨが転んで頭を打ち、目を開けなくなってしまいます。「ばあさん!」必死に叫ぶ彦一。チンピラたちは「ヤベエぞ」と退散します。と、チヨは目をあけ、「こんなことじゃくたばらないよ」と楽しげに笑います。年の功。

 帰り道、彦一はチヨが花見をしたいと言っていたことを思い出します。でも桜の季節はとうにすぎている。どうするつもり? もうすっかり暗くなってしまった土手の並木の下、彦一はシャツを脱ぎ、背中の桜吹雪を見せてやります。チヨは大喜びしていましたが、普通びびらないか?

 チヨさんが退所することになりました。本物の敏行(「SP」の松尾諭)が「妻の田舎に引っ越すことになった。母は近くの施設に移す」と。田舎でも別居なんだ、とちょっと切ない状況ながら、チヨさんは楽しげ。本物の息子が現れたら彦一のことなど忘れ、「あなた新入り? 頑張んなさいよ」と言ってみたりして。

 こうしてチヨさんはタイヨウを出ていきます。彦一がせしめたチヨさんの金はどうなるの? 実は彦一、チヨさんに餞別といって大金を渡していました。貸元仲間から借金をして集めたお金。いいとこあるじゃん、ってこと? うーむ、かなり都合がいい感じで居心地が悪いです。