「官僚たちの夏」1回目を見ました。熱いです。男くさいです。
終戦から10年。驚異的なスピードで戦後復興を進めている日本で、1人の官僚が更なる輝く未来に闘志を燃やしています。風越信吾(佐藤浩市)。通産省・重工業局自動車課長の風越が目論むのはアメリカの技術を借りない、日本人による「国民車構想」でした。
目標は「3年以内に完成、4人乗り、時速100キロ超、10万キロの耐久性、価格25万」。相談をもちかけたアケボノ自動車社長・朝原(蟹江敬三)は「無理!」と跳ね除けますが、風越と若い従業員たちの「作ってみたい」という情熱に押され、国民車の実現を目指すことになります。が、その道は険しいのです。
一方で風越は霞ヶ関の人事ゲームにも否応なしに巻き込まれていきます。
国民車構想の途上で後ろ髪引かれながら、事務次官へのルートである秘書課長(人事部)の職に就いた(後任は腹心の鮎川(高橋克実)を任命します)風越の恵まれた境遇に、同期で親交も深い玉木(船越英一郎)は、「自分は海外へ飛ばされたのに...」と妬みを蓄積させはじめています。
風越はまた、信頼を置いている庭野(堺雅人)は出世させ、庭野と同期の片山(高橋克典)は「欧米かぶれ」と海外に飛ばしと、自身の権限をなんの衒いもなしに行使する傲慢な側面もあります。
時の与党・民自党(なんというネーミング!)幹事長の池内(北大路欣也)は国際化を目指す"通商派"。国内産業擁護を一義とする"産業派"の風越に何かと鬱陶しさを感じ邪魔を入れつつ、その統率力から目を離せず、やがては風越のアンチたちを結束させるべく裏で手を引くことになるのです。
そんな中、アケボノ自動車が風越の要件を満たす試験車を完成させます。ここに来るまで数々の衝突や失敗がありましたが、今、朝原は笑顔です。
しかし、小型ながら100キロ超えを達成した初の日本車へのアメリカの自動車メーカーの反応は冷ややかなものでした。「おもしろいが、アメリカが作っているのは玩具じゃない。われわれの市場に首を突っ込むなど10年早い」
この反応を受け、大蔵省が助成金を打ち切り。そのショックからか、朝原社長が過労のため亡くなってしまいます。うなだれる風越はしかし、葬儀の席で朝原さんの奥さん(市毛良枝)から社長の作業ノートを見せられます。
風越の無理な依頼に当惑しながら自分もやってみたいと思ったこと、試作時のさまざまな苦労、完成の喜び、そしてアメリカのメーカーから愚弄された悔しさ... しかし社長のノートは後悔で締めくくられてはいませんでした。
「敗戦後、夢を見ることを忘れていたが、風越さんが夢を見ることの素晴らしさを思い出させてくれた」と。
風越は、朝原社長のこの言葉を遺言と受け止め、「国民車構想」の後押しに励むことになるのでしょう。
次回は「テレビ」がテーマのようです。
ドラマ内で「アメリカにできたことが日本に出来ないはずがない」というセリフが出てきました。高度経済成長期の日本は「アメリカに追いつけ!」というスローガンをエネルギーに進んできたわけで、ある意味しあわせな時代だったと思います。
しかし、そういえば昔、家はよく停電したし(茶の間がロウソクの明かりだけというのは楽しくもあったけれど)、近所の道路は舗装が壊れまくりで雨の日は深い水溜りができてたし(それを長靴でバシャバシャやるのは面白かったけど)、今は今で暮らしやすいよななど、子供時代を思い出し懐かしかったり、「今」を距離を置いてみることができたり。
出演者が強烈に豪華な再現ドラマのような作りで、楽しく気軽に見られそうです。
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