「BOSS」最終回(06/25・フジ木10)を見ました

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「BOSS」最終回を見ました。「白い春」の尻すぼみに打ちひしがれていましたが、こちらは視聴率20%超も納得できる面白さ。展開が入り組んでるので、今回はまず、屋田(相島一之)の視点でレポートします!

 屋田だ。大山警視総監(津川雅彦)が爆破事件の混乱の中で誘拐され、犯行はテロ組織・黒い月、そしてテロ組織とつながり、警察内部から情報を流してたのが参事官補佐の野立(竹野内豊)だった!と、はねっかえりの大澤絵里子(天海祐希)が大騒ぎしている。
 ふふふ、バカな奴。真犯人は私だというのに、全然気づいてない。所詮オンナなんてこんなもん。ちょろいもんさ。

 私はずっと大澤の特別捜査班を利用して裏金をプールしてきた。が、大山の締め付けがきつくて思うようにいかなくなった。なんとかして大山を排除したいと思った俺と、獄中の仲間をシャバに出したいという黒い月の高倉(反町隆史)の思惑が一致した。奴が何のために仲間の解放を望んでるかは興味ないが、交換条件として私は大山の殺害を依頼した。

 狙いは大山が主催する式典。会場で爆破騒ぎが起きればその隙に大山を誘拐できる。警備は仕事もせずにちゃらちゃらしてる野立と、落ちこぼれの大澤班に任せよう。野立の部屋に盗聴器をしかければ、動きも完全に把握できる。あとは私の計画通り、罠にかかるのを待っていればいい。私にできないことはない。

 そしてまんまと、大山の誘拐は成功。野立がくっついて来たのは誤算だったが、まあ高倉が始末してくれるだろう。
 高倉が「大澤絵里子とちょっとお遊びがしたい」と言ってきた。私はそんなことより早く計画を進めたかったが、まあ少しぐらいはしょうがない。「俺が世の中を変える!」と高倉は息巻いてるが、所詮自己顕示欲の強いバカでしかない。目立ちたいならやらせておけばいい。

 高倉はとある工場に、爆弾というより兵器レベルの威力をもつ燃料気化爆弾をしかけた。この時限装置を解除するのは不可能なはず。それをどう処理するか、交渉窓口に大澤を指名し小手調べというわけだ。
 大澤はなんと、爆破事件で服役中の野垣(武田鉄矢)に捜査協力を依頼したらしい。「事件解決のためなら犯罪者にも頭を下げるのが私のプライド」だと! 笑わせるな。単に自分の力不足で藁にもすがりたかっただけだろう。困ったら泣けば済むと思ってるオンナと変わらんじゃないか。
 大澤は野垣が最後のディレクションをウソと見破り、その判断のおかげで爆破を防いだとか言ってる奴もいるが、どこまで本当だか。

 いよいよ、黒い月・高倉と大澤の交渉が始まった。高倉の要求は「獄中の幹部を解放せよ」、大澤の要求は「警視総監と野立を返せ」。大澤は「犯人は野立だが、野立の猿芝居に乗ったふりをし、隙を突いて奴を撃つ」と深刻な顔をしてる。つくづく浅はかなオンナ。
 そうそう、高倉の話だと、野立が命乞いをしてきたらしい。「生かしてくれれば俺が総監を撃ちますから~」と。思ったとおり情けない男だ。まあいい、誰がやるにしろ、総監の命も野立の命も今日限りだ。

 指定場所には大澤と部下の木元(戸田恵梨香)、そして私の3人で向かう手はずだ。指定範囲内に警察の姿を見つけたら総監を射殺する、と高倉に言わせてある。現場に居合わせる人数は少ないほうがいい。それに大澤と木元なら私ひとりでどうとでもなる。

 約束の廃工場に到着。大澤が黒い月の幹部を解放する。腰抜けの野立が総監を解放する。と、高倉は幹部を次々に射殺した。自分の革命の足手まといになったはらいせってことらしい。そして野立がまんまと総監を撃った。バカめ! でもこれで私の思い通りだ! 木元が野立を追ったが、野立など本当にもうどうでもいい。

 念のため、総監に駆け寄ると、脈を取った大澤が「ダメです」と首を振り、野立を追うというのでついていくと、大澤と野立が銃を手に、決闘のように向き合っていた。同僚として仲がいい2人だったが、威嚇射撃のうえ逃げようとする野立を、大澤は容赦なく撃ち息の根を止めた。私には絶好の展開だ。

 最後に一仕事残っていた私は、大澤に「高倉を追え!」と指示を出した。裏金汚職の罪を野立に押し付けるための仕上げがしたかったのだ。大澤がいなくなったところで、金をプールした銀行のデータをフラッシュメモリに入れてきたので、それを野立のポケットに入れた。ふう。これで一件落着......

 と思ったら、大澤が「それ何ですか?」と物陰から現れた。「あ、銀行のデータですね? 探してたんですよぉ、よかった」と。しかも野立も「俺のポケットに何入れてんすか?」と起き上がる。撃ったはずじゃ? 死んだはずじゃ? そして「終わりましたか。楽しかったなあ」と現れたのは警視総監。こちらも死んだはずじゃ? さらに木元がビデオを持って「はいっ! ばっちり撮れました~」って、何を?何を撮ったの? そして何がなんだかわからないうちに、私は手錠をかけられていたのでした。
 まさかすべてが大澤の仕掛けた芝居だったとは。オンナは、怖い。


(タネアカシ)

 野立は片桐(玉山鉄二)に相談を受ける前から、裏金の動きに気づいており、屋田に狙いをつけて証拠探しに動いていました。でも部屋に盗聴器を仕込まれてることにも気づいていたので、表面的にはいつもどおりちゃらちゃら。片桐には合コンのチケットを渡すさい、「俺も調べてるところだ」とメッセージを書き込んでいました。

 一方絵里子も、総監の誘拐現場から車で立ち去る野立のサイン(アゴを触る)で「マジやばい状態」を知っていました。そして屋田の関与を確信しつつ、野立が犯人だと思い込んでいる風を装い、野立に騙されているふりをしながら、証拠探しに奔走。状況証拠はそろったものの、決め手がない。で、思いついたのが「野立を殺す芝居」。屋田は野立に濡れ衣を着せるため、必ず動く。そこで証拠がつかめるはず、と。

 野立と絵里子は連絡が取れない状況ですが、お互いの考えていることはツーカーでした。野立は野立で、命乞いするふりをして総監の命を自分が握れる状況をつくり、総監の胸ポケットに分厚い金属製の名刺入れを仕込んでそこを狙うという作戦を考えていました。
 そして絵里子は、木元に野立を先に追わせ、自分が総監の容態を見るふりをして時間がかせぐ間に、野立に「撃たれたように見せるしかけ(科捜研に発注)」を装着させ、屋田の目の前で実物さながらの打ち合いシーンを演じたのでした。総監が生きているのに、「脈がない」という芝居を屋田に見せるという小芝居も重要でした。

 事件解決。結果、絵里子は恋人・池上(丸山智己)の弟の冤罪も晴らします。しかし、すべてを成し遂げた絵里子は再び日本を離れる決意をしていました。いつも真剣勝負の絵里子にとって現場の刑事として生きる日々は重たいものなのです。でも、絵里子はそこから逃げたくない。だから充電のために日本を離れる。そういうことなのかもしれません。
 黒い月の高倉が逮捕時、「またな」と絵里子に声をかけます。2人はおそらく再会しますね、これは。