「白い春」8回目を見ました。
さっちゃん(大橋のぞみ)は算数のテストで63点をとって落ち込んでいます。「全然オッケーじゃん!」と私などは思いますが。
店先にいたおじさん(阿部寛)がさっちゃんの元気がないことに気づき「どうした」と声を掛けると、「算数が63点だったの。いつも80点は取れるのに...」と肩を落とします。「掛け算がよくわかんないの。教えて」と言いますが、おじさんは勉強が得意ではないので教えられません。
おじさんはすぐお父さん(遠藤憲一)に「さちが算数で63点とったって落ち込んでるぞ。教えてやれよ」と話してしまいますが、さっちゃんはおじさんがお父さんに告げ口をした!と怒って、「もう絶交!」とその日以来、口を聞いてくれなくなります。学校でつくった折り紙も、おじさんにはくれません。
そんな中、パン屋には大量のりんごパンの注文が入ります。お父さんは大喜びですが、さっちゃんに無視されて面白くないおじさんは「オレは残業しねぇからな」とスネてしまいます。おじさんが働いてくれないとパンは作れません、どうしよう。
一方、栞(吉高由里子)は、新しく始めたワッフル屋がきっかけでやくざに絡まれています。「ショバを荒らした賠償だ」と10万を請求されてるのですが、払うめどが立ちません。と、相手から「いい話がある」と、1日だけ組の偉い兄さんの酒の席に付き合うことを提案されます。「引き受けてくれたら10万はチャラだ」と。栞は「まいっか」と話に乗ってしまいます。
りんごパンの納入前日、就業時間が終わるとおじさんは「じゃあオレはここで」と帰ろうとします。と、さっちゃんが無言でおじさんに手紙を渡します。「ゴムとびのれんしゅうつきあってくれたらなかなおりしてあげる」。おじさんはにんまり。お父さんが「店のために頼む!」と頭を下げますが、さっちゃんの約束を優先します。
公園でおじさんはさっちゃんのゴムとびに付き合います。「本当はおやじとやりたいんだろ」とおじさんが問うと「おじさんでもいい」とさっちゃん。「お父さんは私が大人になるまで仕事を一生懸命がんばるんだって。かっこいいでしょ!」と屈託なく笑います。
明日までにパンに仕上げなければならない大量のりんごを前にお父さんが途方に暮れていると、おじさんが戻ってきます。「残業はしないんじゃないのか」とキレ気味のお父さんも無視して、黙って包丁を手にするおじさん。りんごを1つ手にとると、鮮やかな手つきで剥き上げます。「おじさん、すごい!」さっちゃんも大騒ぎ。
すると今度は、お父さんがムキになってりんごをスルスル剥きます。「お父さんもすごい!」 さっちゃんの応援を受け、異様なテンションで黙々とりんごを剥く強面のおじさん2人。すごい風景です。
結局、おじさんの手伝いもあって、深夜にはなったけれど、りんごパンは無事納品準備ができました。男2人のバカみたいな対決を微笑みながら見守っていた佳奈子ちゃん(白石美帆)が「私は先に寝るね」と言いつつ、缶ビールを2本置いていきました。
「飲むか」 お父さんがぎこちなくおじさんにビールをすすめます。「おう...」 プシューっと缶を明けプハーっと一口。仕事の後のビールはうまいのです。
おじさんはお父さんに言います。「さちを奪うつもりはないから安心しろ」と。お父さんは微妙な表情。そこにさっちゃんが降りてきて「私もなんか飲んでいい?」と寝ぼけ眼でたずね、でもすぐに、側にある椅子でスヤスヤとかわいらしく寝てしまいます。
男2人、さっちゃんの寝顔をつまみにビールです。お父さんはさっちゃんの思い出をおじさんに話し始めます。そして、「これからもオレがさちを育てる。だから...あんたも自分の道を見つけてくれないか」と少し悲しい目で言います。
おじさんが店を出ようとしたとき、電話が鳴ります。一緒にプレハブ暮らしをしている勇樹(遠藤雄弥)でした。「栞がやばい奴らに連れてかれる!」
おじさんが駆けつけると、栞は薬を盛られてホテルの部屋に連れ込まれて、あと一歩で...というところでした。組のリーダー格におじさんは「見逃してください」と土下座をします。下っ端の1人がおじさん、というか佐倉春男の素性を知っていて、リーダー格に耳打ちすると「こいつが...」とつぶやいた男は悔しげにその場を去っていきます。
栞は助かりましたが、この一件でおじさんは組の恨みを買ってしまいました。なにかまずいことが起きなければよいが。
![]() | わしらは怪しい雑魚釣り隊 (新潮文庫) 椎名 誠 新潮社 2009-04-25 ビールがプハーっとおいしいことは この人に学びました。 by G-Tools |
