「ぼくの妹」7回目を見ました。
桜井さん=九鬼の父(大滝秀治)の容態が急変します。盟(オダギリジョー)は九鬼(千原ジュニア)に連絡を取ろうとしますが、携帯の電源が切られたままで、しょうがなく颯(長澤まさみ)を頼ります。「桜井さんが危篤。九鬼の居場所わからないかな」
しかし颯は「私はもう会わないの。桜井さんと九鬼が親子でも私には関係ないの」と電話を切ります。自分にそう言い聞かせて、九鬼とは関わらないようにしよう、これ以上好きにならないようにしようと思っていたのですが、「そうだ、花市場...」と九鬼が出店する市場に向います。
颯から桜井さんの病状を聞き、九鬼は病院へ。桜井さんが盟だと思って、自分が九鬼の親であること、花畑を売って九鬼に渡してほしいことをうわ言で話すと、九鬼は「信じられない」という表情です。そりゃそうだ。こんな状況で真実を知らされてもねえ。
ってことでやり場のない怒りと、父への愛おしさに引き裂かれた九鬼は、颯が店番をしている花市場に戻ります(颯の商才で、意外と花は売れちゃってました)。桜井さんがくれた花の育て方が細かく書かれたメモを破り捨てようとする九鬼を、颯は「それは遺言だよ」と止め、微笑みます。その笑顔に九鬼のこわばっていた心が氷解し、颯の胸で九鬼はオイオイと泣き...ふたりはそのまま結ばれます。
桜井さんは結局、盟に看取られて亡くなります。「生まれ故郷の瀬戸内の町に先生と行きたいなあ」と言い残した言葉が盟の心に刻まれていました。
桜井さんの部屋でささやかな葬儀が行われ、その席で、遺骨は盟が桜井さんの生まれた町のお寺まで届けることになりました。盟はほんの1ヵ月前に里子(ともさかりえ)と桜井さんとこの部屋で過ごした時間を思い出し、ふと「あの夜の里子と自分の営みを九鬼はどこかで見ていたに違いない」と思い至ります。そして急に颯のことが気になり、電話をします。
颯は九鬼といっしょにいました。「オレといても不幸になるだけ」と九鬼は言いますが、颯がいっしょにいたかったのです。兄からの電話に出た颯は、「今夜は帰らない。明日花畑の仕事を手伝うの」ときっぱり。
妹が九鬼に奪われる! 危機感を感じた盟は翌朝、理事長の娘・春奈(笹本玲奈)のところに行き、「担保なしで900万を借りたい」と頼みます。九鬼に金を払えば妹が取り返せると考えたのです。春奈は簡単に金を貸してくれました。そして盟はその金を持って九鬼と颯がいるはずの花畑に向かいます。
颯は花の手入れをしながら、ビニールハウスの外に広がる青空を眺めています。「人は死ぬと雲になって雨になって地上に戻ってくる。桜井さんも今頃雲になってるのかな?」とつぶやきます。なんだか幸せそう。
とそこに盟が登場。九鬼に900万を突きつけて「もう妹に近づくな!」 颯の腕を取って無理やり車に乗せます。そして颯が騒いでも知らん顔でそのまま、桜井さんの遺骨といっしょに瀬戸内に向かいます。
目的地に程近い海辺で仮眠を取る二人。盟が目を覚ますと、先に起きていた颯が岩場に出て海を眺めていました。「九鬼といっしょにいて幸せになれると思うのか?」「九鬼さんの気持ちはわからない。でも、花作りはいっしょに助け合いながらできる。花を作って日本のあちこちを旅するの」と夢を語ります。そして「私はここで帰るから」と盟のもとを離れてしまいます。
颯がいったん決意を固めたら、盟は説得することができないのです。それは昔から同じでした。