「アイシテル~海容~」10回目(最終回)(06/17・日テレ水10)を見ました

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「アイシテル」最終回を見ました。

 聖子(板谷由夏)とさつき(稲盛いずみ)がきよたんの(というか小沢家の)お墓で対面します。テレビや雑誌などの報道で顔を知っていたのでしょうか、お互いがお互いに気づき、さつきは迷いなく聖子の前で土下座し「申し訳ありませんでした」と泣いて詫びます。

 しかし聖子はさつきに顔を上げるよう促し、「あなたがどんなに苦しんでも私たち家族の苦痛は消えない、一生」と声を荒げるわけでもなく、しかし強い口調で告げ、「もう今後会うこともない」と去っていきます。

 事件が起こってしまった以上、被害者家族・加害者家族のそれぞれの痛みは形を変えたとしても消えることはないわけで、被害者側が加害者側を責めようと許そうと、根っこは変わらないのです。つまりもはや、事件に巻き込まれた家族それぞれが心の中で事件をどう位置づけるのか、問題は良くも悪くもそこに残るだけ。
 誰も許してくれないし、誰からも許されない。自分の問題でしかない、というのは想像するだけでとても過酷です。

 1年後。智也(嘉数一星)が更生施設から出てくることになります。実家に居候しているさつきと和彦(山本太郎)は隣近所に智也のことを話したり(事件の詳細はさすがに伏せていますが)、転入する学校と折衝したり、居ずまいを正して迎え入れる準備をします。「今度こそしっかり育てる」と葉子(田中美佐子)に約束したとおり。

 しかし、シャバに出てきた智也は礼儀正しく振舞うものの、暗い表情です。さつきは母(藤田弓子)に「智也は将来のことが不安でしょうがないんだと思う」といいますが、それにしても...。

 ある日、智也が学校から帰らず行方不明になります。みなで必死に探すうち、家裁の葉子から「智也くんがきています」と連絡が入ります。智也は葉子に「施設に帰りたい」と言いに行ったのですが、葉子は「私はもう、その理由を聞くことができないの。言いたいことはお母さんに話しなさい。お母さんも智也くんが話してくれるのを待ってるはず」と帰します。

 智也が帰って「じゃあ食事でも...」とさつきの母。しかし、さつきは「心配をかけたのだから謝りなさい」と。智也はそこではじめて、自分の気持ちを打ち明けます。「僕はここにいちゃいけないんだ。だから施設に帰りたい」と。理由は、自分はおいしいものを食べたり新しい洋服を買ってもらったり友達と笑ったりできるけれど、清貴くんにはそれができない。その原因は僕にあるから...。

 「僕がいたらお父さんお母さんに迷惑がかかる。僕なんか生まれなければよかったんだ!」 智也の叫びにさつきは渾身のビンタで応えます。「生まれなければよかった命なんてないの。あなたは清貴くんの分まで生きて、楽しいこともつらいこともいろいろ経験して、自分がしてしまったことの重さをいつも感じながら生きて行かなきゃいけないのよ」と、涙する智也を抱きしめます。

 この日から智也は少しずつ、心を開き始めます。さつきにはそれが嬉しくてたまりません。でも智也の未来は決して明るくなりようがないこともわかっています。辛いですがしょうがない。

 一方、小沢家もネット上の情報できよたんを殺した少年がたった1年で社会復帰したことを知って愕然としています。特に美帆子(川島海荷)は動揺し、智也の顔も知らずに「転入先」として掲載された小学校の通学路に行ってみたり。
 しかし父・秀昭(佐野史郎)と母が美帆子を追い、「加害者少年もきっと私たちと同じように苦しんでいる。苦しんでいる人間を恨んでも仕方ない。少年はもういない、そう思って自分の心と向き合うしかないんだ」となだめます。

 さて。智也が中学生になった頃、野口家に次男が誕生します。智也は陣痛を乗り越え分娩に向かう母を見て、「みんなこうして生まれるんだ」と体感し、そして弟が生まれ、小さな手に触れると「清貴くんごめんなさい...」と涙を流します。
 これからずっと、智也は喜びや感動に出会うたび、同時に自責の念に苛まれる人生を送ることになるのでしょう。少年の未来はあまりに辛いものです。

 稲盛さんの鼻水を隠さぬ泣きの演技がご立派でした。

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木村拓哉, 山口智子, 竹野内豊, 稲盛いずみ
ポニーキャニオン 2001-11-21

ロンバケでの稲盛さんの桃子役がけっこう好き。

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