「スマイル」最終回を見ました。
ビト(松本潤)は面会に来た一馬(中井貴一)と花ちゃん(新垣結衣)に「控訴はしない」と宣言します。そして花ちゃんには「僕を忘れて。もうここには来ないで」と。どんな理由であれ、林(小栗旬)を殺した事実がビトの心に体に刻み付けられ、その罪は命で償うしかないとビトは判断したのです。
ビトは裁判にも出廷しなくなり、ビトに優位な新たな事実もなく、一馬やしおり(小池栄子)ばかりでなく、仲間たちの努力空しくビトの死刑は確定します。
そして5年が経過します。ビトは相変わらず林を殺した瞬間の悪夢にうなされながら、死刑執行の日を待つ日々を送っています。花ちゃんの面会にも「帰ってもらって」と頑なです。ビトを支えるのはもはや、花ちゃんがくれたブタの折り紙だけ。
一方一馬は今も、ビトが林の濡れ衣を着せられた2000年の事件の冤罪を晴らすべく証拠探しを続けています。しかし事件の真実を知る唯一の人物である林の父・誠一郎 (竜雷太)の行方がどうしてもわからないのです。
そんななか、刑務官の柏木 (勝村政信) がビトの死刑執行が迫っているという情報を入手します。「明日の朝」。あまりに時間がありません。服務違反ながら一馬にもその事実を知らせると、一馬はビトとの面会もそこそこに林の父を探しに走ります。一馬の様子にビトは、自分の死期が近いことを知ります。
と、一馬の事務所に来客あり。なんと、ビトの事件の担当検察官だった北川(甲本雅裕)でした。北川は「新宿の運動公園だ」といいます。「?」な一馬に「林を探してるんだろ! すべてのしがらみを捨ててホームレスになったそうだ。俺は真実を知りたいだけ」と言って帰っていきます。
北川は別のルートからビトの執行が迫ったことを知りました。さらに、上層部の人間からビトの事件は冤罪だったと聞かされ困惑していたのです。法廷ではあんなに悪意に満ちた憎らしい奴でしたが、北川は北川で「正義」を求めて仕事をしていたというわけだったのです。
北川の情報を頼りに一馬は、しおりや町村フーズの面々と手分けして林の父親を探します。しかし「しらねぇな」「見たことねぇな」という声ばかりで手がかりはゼロ。もう間に合わない! と諦めかけたところで一馬に近寄る人影。それが林誠一郎でした。
その頃、拘置所の面会室では花ちゃんとビトが5年ぶりの再会を果たしていました。町村フーズのお母さん(いしだあゆみ)から「明日死刑執行らしい。花ちゃんには言わないほうがいいと言われたけど...会ってきなさい!」と背中を押されて来たのです。
もちろん面会の時間外ですが柏木が花ちゃんを通し、上司から「服務違反だぞ!」と言われたのを「処罰は覚悟の上です!」と、ビトを面会室に無理やり押し込んだのです。
ビトは花ちゃんと目を合わせないようにしますが、花ちゃんは面会室を隔てる壁を叩き、ビトを振り向かせます。そして一旦花ちゃんと目が合ってしまうと、ビトはポロポロと涙を流します。花ちゃんに会ってしまったら、張り詰めている自分が折れてしまうことがわかっていたから、ビトは5年もの間、花ちゃんを拒んでいたのでした。
「今までずっと、毎日、君のことを考えていた。好きだよ、花ちゃん」とビト。でも、「僕のことは忘れて、君は誰か他の人と幸せに...」というビトにかぶせるように「いやだ!」と花ちゃんの言葉が響きます。声が戻った! 「あなたと幸せになりたいの!」
それからの話はずっとずっと前に遡り、花ちゃんが父のことで肩身の狭い思いをしながら過ごした「富士山の見える町」でのことでした。
いじめられ、ランドセルを踏み切りのポールにぶら下げられて泣いていた花ちゃんはあるお兄ちゃんに助けられました。少し肌の色が黒くて、でも笑顔がきれいなお兄ちゃん。そう、それがビトだったのです。
「あなただけが優しかった。あのときから私はずっとあなたが好き」と花ちゃん。取り出したのは、そのときにビトが差し出したハンカチ。隅にブタの刺しゅうがついていました。
「そうか、だからブタだったんだ」と、ビトはようやく気づきます。
「もっと生きたい」 そこでようやく、ビトの心に芽生えた気持ち。でも残酷なことに死刑執行は明日に迫っていました。そして、柏木が引き止めていた上司が痺れを切らして面会室に割り込んできます。引き裂かれるビトと花ちゃん。別れ際ビトは、「もう一度君に会えたら、今度こそ君を必ず守って生きる!」と叫びますが、それはもう叶わない夢のように切なく響くのです。
しかし。一馬先生がやってくれました!
死刑執行の前夜、林誠一郎が一馬の前についに現れたのです。しかも、林は息子の死を知っていて、ビトが冤罪のせいで死刑宣告を受けていることも知っていました。しかし「迷惑をかける人がいるから」と法廷での証言を拒みます。しかし、一馬の必死の説得が誠一郎の心を変えたのです。
その後、新たな証言者の出現でビトの2000年の冤罪の再審は無罪。その上で林を正当防衛で殺した事件についての裁判が再開されます。有罪ながら刑期が大幅に短縮され、すでに5年拘束されていて模倣囚であることから、実刑は3年となりました。
そして3年後、町村フーズの皆さんと、一馬にしおりはウキウキとある場所へ向かいます。それは花ちゃんが営む移動式の多国籍料理店。ビトがメモに書き溜めたレシピは好評で、今日もいろいろな国の人たちが楽しげにくつろいでいます。
そこにビトも帰ってきました! 花ちゃんは何も言わず抱きつきます。一体何年越しの恋が実ったことになるのでしょう。よかったね、花ちゃん。ビト、負けんなよ。