キイナ 不可能犯罪捜査官 第5回 2009/02/18放送分  

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 タケル(平岡祐太)がストレス性腸炎で入院。原因はキイナ(菅野美穂)?と囁かれてる(笑)。その病院には霊が出るという噂がネットで盛り上がっていた。502号室の入院患者が病状を悲観して自殺した、とか。

 キイナと桜(小池栄子)がお見舞いにいく。「報告書がどうの」「事件がどうの」と話していると、同室の患者さんの世話をしていたナースが「警察の方ですか?」と声をかけてくる。「ちょっとお話したいことが...」と言いかけたところで急ぎの仕事が入り、ナースはそのまま去ってしまう。

 その夜。タケルが報告書の書き直しに夜遅くまでかかり、自販機で飲み物を買おうと院内を歩いていると、噂の502号室から「やめて、来ないで!」という声を聞く。何事?とドアを開けると部屋はからっぽ。窓が開いていたので外を見ると、下に飛び降りた昼間のナースの無残な姿。

 捜査が始まる。特に不審点なし。争った形跡なし。亡くなった小久保美由紀さん(浅見れいな)が最近ふさぎがちだったことから自殺が妥当、とされた。

 しかし、キイナは何かひっかかる。「幽霊の噂があったなら、幽霊の仕業かも!」 この一言で事件は別班扱いになる。

 キイナは病院に聞き込みに行く。「自殺なんて信じられない」「明るくてやさしい人」と美由紀の評判はおおむねよかったが、1ヶ月前、担当した患者が突然死んでから様子がおかしかったという。「私、大変なことを......」という独り言を聞いた同僚も。もしや医療ミスで悩んでいた? 

 外科医局の宮下(吹越満)に「医療ミスがあった?」と話を聞く。すると宮下は「亡くなった小久保さんに失礼。担当医である私が気づかないわけがない」と答える。そしてキイナはなぜか、「幽霊の噂はご存知ですか?」とたずねる。宮下は「知らない」と答えるが、このやりとりでキイナは「宮下先生はどうして幽霊のことを知らないんだろう?」と疑問に思う。だって、ちょっとネットを調べるだけで、この病院の幽霊の目撃証言はざくざく見つかるぐらいなのだ。

 行政解剖でかすかな皮下出血痕が見つかる。他殺の可能性もありってことだ。病院に聞き込みに行くと宮下が「自殺でも捜査を」と寄ってきたが、キイナが「自殺じゃないかも」と伝えると、「犯人は?」と食いついてくる。

 ここでキイナは「犯人は宮下!」とヤマカンを働かせる。その理由について問われると、「事故の可能性を考えず、誰が殺した?と言ってきたのが怪しい」らしい。殺害の動機については「医療ミスは宮下が起こしたものだった、かも? 小久保さんはその隠蔽を手伝わされて悩んでいた?」と。乱暴な推理だがシミュレーションするとつじつまが合う。あとは医療ミスがあったという証拠探しだ。

 しかし、カルテには問題なし。ゼロからやりなおし!と、病院の幽霊のうわさが書かれたHPを眺めてみる。最初の書き込みは502号室の突然死の話題。小久保さんの死もその日のうちに書き込まれている。書き込みが始まったのは1ヶ月前、小久保さんが担当していた患者が突然亡くなったあたりからだ。うーむ。

 と、真一郎さん(塚地武雅)が登場。「幽霊ですかぁ...」と話しだしたのはブロッケンの妖怪のこと。ドイツの山の上で目撃された幽霊だが、実は科学的に解明できる現象だった。真一郎さん曰く「心霊現象は勘違いや思い込みで人間が作ったもの」と。キイナはこれで、心霊現象も解明できるかも!と、速読で心霊現象の本を読み漁る。そして見つけた!

 キイナは、病院で起きているという心霊現象のほとんどが、日本中の病院ならどこでも報告されているものとひもとく。廊下のうめき声は換気ダクトのクロストーク現象、霊安室のお経も鏡に映る霊もすべて、病院という特殊環境下の「霊が飛び回っていそう」という単なる思い込みからできあがったが、科学的に説明のつくものばかりだった。

 そしてキイナは「小久保さんは殺人」と断言する。犯人は幽霊のうわさを流した人物、そう、宮下だ。病院に幽霊がいると思いこませるためにHPをつくり、美由紀さんを殺しておきながら、その死も自分の医療ミスも握りつぶしたのだ。

 しかし証拠がない。書き換えられたはずのカルテにも改ざんの痕は当然残っているわけがない。そこで...

 ある日、病院では「犯人逮捕間際だって?」と噂が流れる。HPにも「逮捕状が下りたって」「今警察が逮捕に向かったらしい」と書き込みがあり、宮下は大慌てだ。そして、病院から逃げ出そうとしたところでキイナにばったり。

 キイナは美由紀さんが残したメモから、1ヶ月前に亡くなった患者は、体質的に投与されてはならない薬を処方されていたことを、宮下に問いつめる。「いや違う。あの看護師が悪い。なぜなら~」とああだこうだ抵抗する宮下。「告発するなんて言わなきゃ殺さずに済んだ」とまで。酷い言い分だ。だがこれで自供は取れた。

 でも、キイナはそれだけじゃ気が収まらず、宮下に詰め寄った。「あの看護師じゃないわ。小久保美由紀さんという名の一人の女性です。あなただけは忘れちゃいけない」と。またキイナ裁き、毎度ながらお見事です。