キイナ 不可能犯罪捜査官 第3回 2009/02/04放送分  

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 キイナ(菅野美穂)はタケル(平岡祐太)を連れ、恋人たちのいるデートスポットへ。いつの間にそういう関係に? いや張り込みだ。探してるのは3ヶ月前に死んだ男。

 男は渋沢圭吾(山崎樹範)。建築会社に勤めていた渋沢は3ヶ月前、現場監督として当直してた工事現場で爆発事故に巻き込まれ焼死した。遺体の損傷は激しかったが、血液型や遺留品の指輪から本人と確認されたのだが、最近、夫を目撃したという話を聞いたので妻が捜査を依頼してきたのだ。

 詳しい話を聞きに行ったキイナは、妻の瞳さん(紺野まひる)の目が不自由なことに気づく。そして瞳は「見えないけれど夫を間近に感じる」と話す。「勘違いと思ったけれど、目撃証言もあって、もしかしたら!と思った。夫を捜してほしい」と。渋沢が目撃されたのは瞳がプロポーズされた思い出の場所でもあった。たしかに何かありそう。

 キイナはお得意の速読で資料を読み漁り、死者の蘇りの実例を探す。しかし、仮死状態から生き返ったり、訳あって死んだふりしたのがバレただけだったりで、報告した雅(沢村一樹)に「結局死んでないんだな」と一蹴されるまでもなく、本当に死んだ人は生き返らないのだ。

 となると...とキイナは頭を巡らす。渋沢は虫歯がなかったので歯医者に通った経歴がない。だから歯形の照合はできていない。もしかして死んだのは別人? ならば目撃証言も納得がいく。つまり、渋沢さんは死んでないのだ。問題は、生きてるのになぜ瞳のところに帰ってこないのか?だ。

 そんな中、瞳が家で何者かに襲われる。キイナをはじめ警察が駆けつけ現場検証をするなか、渋沢さんの同僚の河野も瞳の身を案じて駆けつけてくれる。キイナは騒然とする現場で、渋沢さんに似た人影を見た気がした。

 捜査一課。「死んだ人間が目撃された」は事件にはならないが、瞳が襲われたことは事件になる。ってことで、タケルが初めて一課の捜査に関わることになる。わーいわーいと喜ぶタケルに雅は「事件がそんなにうれしいか?刑事は暇が一番だ」と苦言を投げる。

 瞳の警護を言い渡されたキイナは、リビングのコルクボードに触れた恵が少し動揺したのに気づいた。動揺、というか安心したような...。話しているうちにそのことを忘れていたが、捜査一課に帰って、それが事件の重要なキーとなることに気づく。

 事件の聞き込みを続けてたタケルが、河野の部署で不正な金の動きが噂されてることを突き止めた。しかも亡くなったとされてる渋沢さんに罪が着せられているようだ。

 キイナはさっきのコルクボードを思い出す。あの時の瞳の様子にヒントが?......「ピンだ!」 キイナはコルクボードに刺してあったピンの形をホワイトボードに書き、ネットで点字を検索。そして、ピンが「生きている」という意味を表してたことにたどり着く。

 渋沢は生きている。瞳を近くで見守ってたのだ。じゃあ死んだのは誰?なぜ出てこない?......「愛のためだ!」とキイナは気づく。渋沢は生前から瞳さんに光を感じさせてあげたいと望んでいた。このまま放っておけば光さえ感じられなくなるが、手術さえ受ければ、と祈っていたのだ。おそらく自分の保険金で手術を、と思ったのだろう。

 渋沢が生存している証拠を得るため、目撃証言のあった現場の定点カメラのビデオを回収する一方、キイナは元カレ・真一郎(塚地武雅)に遺骨の死因鑑定を依頼する。火葬された遺骨から死因を探るのはほとんど無理、と真一郎。でもキイナの頼みに「やってみましょう」と快諾してくれる。

 タケルは膨大なビデオのチェックに音を上げていた。でも速読のキイナが加勢するとがんがんチェックが進む、そして、いた! 死因も判明した。奇跡的に骨に半金属元素が残留していたのだ。つまり毒殺。焼死ではなかったとわかり、キイナはすべてを把握した。

 ある日、河野に死んだはずの渋沢から電話がかかる。「倉庫に来い」。倉庫には渋沢と同じコートの男。河野は後を追う。「なんで生きてるんだ!」とナイフを振りかざす河野。しかし相手は強いぞ。だって...刑事だも~ん。渋沢ではなくタケルだったのだ。

 タケルは河野に殺害容疑で手錠をかける。でも、死んだのは渋沢さんではない......「渋沢さん!」と声をかけると、倉庫の物陰からついに本人が登場する。やはり生きてた。

 事件のあらましはこう。河野は会社の金を横領し、それを渋沢さんに見つかり諭されたのを機に、会社にバレることを恐れ口封じに毒を盛ろうとした。渋沢さんが当直の日、毒入りのコーヒーをさしいれしたのだ。

 しかし、さしいれのコーヒーを飲んだのは渋沢ではなく、渋沢が寝場所を貸してた日雇いの作業員だった。河野がくれたコーヒーで作業員のオヤジが苦しんで死んでしまったとき、渋沢の頭に浮かんだのは瞳のこと。「光を見せたい」 そして亡くなった作業員を自分の身代わりにして(指輪をはめさせて)火事を起こして逃げたのだ。自分の死亡保険金で瞳に手術を受けさせたい一心だった。

「どうしても光を見せたかった。僕は存在しない男でいい」と渋沢。「瞳さんがそれを望んでいたと?」とキイナ。「目が見えるようになってもそこにあなたがいなければ意味がない。あなたこそが光よ」と。渋沢はキイナに「罪を償って帰る」と約束する。

 今回も再び見事なキイナ裁きでした。