両親が殺された日、泰輔(錦戸亮)が見た裏口から逃げる人影は戸神政行(柄本明)だった、ハヤシライスのレシピを手に入れるために犯行に及んだ。功一(二宮和也)はそう確信していたが、警察は幸博(寺島進)と政行の接点にさえ気づいていない。どうにかして警察を動かさなければ...
功一はまず、泰輔が大事にしている博幸の金時計に政行の指紋をつけさせることに成功し、サギ(中島美嘉)に頼んで(いつもどおり千円で)裏ルートから盗難車を手配させ、金時計ともうひとつ、静奈(戸田恵梨香)が持ってた塔子(りょう)の口紅を持って横浜・横須賀に向かう。一体どんな作戦?
神奈川県警に異動した萩村(設楽統)=通称:おはぎさんは、寒空の下、ショカツから横須賀の海に呼び出され機嫌が悪かったが、そこに柏原(三浦友和)が現れたので急にやる気を出す。浜辺には盗難車が一台あり、柏原から「盗難車から見つかった」と金時計と樽ドル(樽のように太ったアイドル)の写真集を見せられる。
「?」なおはぎさんだが、金時計をじっくり見てびっくり。裏に「アリアケ開店7周年」の文字が刻まれてたのだ。「これは殺された有明幸博の!?」 逃亡者の似顔絵以外、ろくな証拠のなかったアリアケ事件が、時効を目前にして急展開を見せはじめたのだ。柏原は時計が幸博のものだと裏付け、おはぎさんが写真集の入手経路を探ることになる。
功一は柏原に呼び出され、「ようやく来たか!」という本音を抑えながら指定の喫茶店へ。金時計と一緒に見つかった写真集は、泰輔と協力して桜木町の古本屋から盗んだものだ。その古本屋が昔、とがみ亭だったことを警察がかぎつけるのは時間の問題だ。
車(サギが手配した盗難車)から見つかった金時計に、功一は「見覚えないっす」とシラを切るが、「アリアケ」と刻まれている以上、自分が証言するまでもなく事件と関係があることは警察に印象づけられた。これでいい。
が、そこに泰輔が登場。「あっ!オヤジの時計!」と即答してしまう。大事にしてたものが事件現場からなくなっていたのに今までなんで気づかなかった?とつっこまれたら大変なことになってたが、柏原は「泰輔とマブダチ」と豪語しているので勘ぐられなかった。あぶないあぶない。
一方、写真集は盗品とはわかったが書店から被害届が出ずにおはぎさんは行き詰まる。が、功一の提案で泰輔がオタクに扮して、侵入した桜木町の古本屋に「樽ドルの写真集、ネットでプレミアついてんですよ。盗難届出したほうがいいっすよ」と助言しにいくと、まんまと警察に連絡がはいり、ついにおはぎさん・柏木ペアがやってくる。
おはぎ柏ペアは古本屋の店主から「ここ昔洋食屋だったらしいっすよ」と聞き、不動産屋へ。そこでようやく、その古本屋が「とがみ亭」という店であること、繁盛して移転したこと、そして繁盛の理由がハヤシライス!だったことにたどり着く。
功一はほくそ笑んでいた。ここまで自分のシナリオどおりだ。でも、喜んでばかりもいられない事態が。それは静奈のこと。静奈は功一にも泰輔にもことわりなく、用もないのに戸神行成(要潤)とデートを重ねていたのだ。
警察がとがみ亭のことを知った以上、行成の側をうろついているのは危険だ。詐欺行為のしっぽをつかまれる。それよりなにより、功一は静奈が行成に本気で惚れていることに、兄としてじゃなく男として危機感を感じているのかも。
兄の心配を知ってはいるが、女心は止められない。静奈は行成の誠実さにのめり込んでいった。家に送ってもらうし、今日はドライブだ。行成が静奈、いやいや佐緒里を連れていった先は横須賀。佐緒里の思い出の洋食屋があった場所にぜひ連れて行きたいと言うのだ。
アリアケがあった場所にはカフェがあった。それも潰れたばかり。ドアの鍵が開いていて中に入ると、改装はされてたが懐かしい風景。残されていたロウソクに火を灯し、静奈は行成の子ども時代の思い出に聞き惚れる。行成が天体観察が好きだったと聞いてつい、私も流星を見にいったことがある、とあの晩、寝ころんで星を見ていた丘に、行成を連れていく。
あの日と同じように芝生に寝ころぶ静奈、行成も真似をする。と、すぐに流星が! それも1つや2つでなくたくさん......見たくても見れなかった流星が行成と一緒だと簡単に見れた...何か運命的なものを感じるが、でももうすぐ別れなければならない。静奈が涙を流すと行成は「キスしていいですか?」と訊ねる。が、その言葉を言い終わらないうちに静奈から唇を重ねていく。
0時を過ぎても静奈が帰らない。泰輔は悶々としている。ドアに静奈の帰る音がして起きあがる。「さっきまでアニキもいたんだ。静奈に話があるって。警察が動き始めた」「どうせ、もう会うなって話でしょ。いつもみたいにカナダに留学するって言って」 静奈はカリカリしている。
「おまえ、なんかあった?」と問う泰輔。静奈ははぐらかそうとするが、泰輔は重ねて問いつめる。「タイにぃ、しつこいっ!」と静奈がキレると、泰輔はついに思いを口に出してしまう。「帰りが遅いのを心配するのは、アニキだからじゃないぞ」と...。
その頃、とがみ亭に来客があった。おはぎ柏ペアだ。ついに戸神政行にアリアケ事件の捜査の手が伸びたのだ。時効まで3週間を切った。