風のガーデン 第6回 2008/11/13放送分 

|

 蜂に魅せられた岳(神木隆之介)は修(平野勇樹)の働く蜂場に毎朝早く手伝いに行くようになる。ひと仕事終えてからガーデンに向かうのが日課になった。

 そんなある朝、岳はガーデンに咲く青いデルフィニウムの陰に男の姿を発見する。驚いて逃げ出す岳。でもすぐに引き返し、岳同様驚いて棒立ちになっている男に尋ねる。「もしや...大天使ガブリエル様ですか?」 デルフィニウムの青い色は大天使ガブリエルのシンボルカラーだったからだ。

 ガーデンに忍び込んでいた貞美(中井貴一)は、突然我が子と対面し、その我が子から「大天使ガブリエルか?」と唐突に問われて慌てながらも「そ、そうですっ!」と答えてしまった。とっさに「このことは二人の内緒にしましょう。そうすればまた会いにきます」と伝える。

 トレイラー暮らしに必要な買い物をしに街に出る貞美。コンビニに並ぶスポーツ紙や週刊誌には二神(奥田瑛二)のスクープ記事が踊っている。その後の具合が気になるが、もう自分ではどうしようもない。

 買い物帰り、貞美は理髪店に立ち寄る。店主の小玉エリカ(石田えり)は幼なじみで、貞美は16だったエリカの初めてのお相手だ。エリカは2度の結婚で2度の離婚、貞美は自分の浮気が原因で妻を自殺に追い込んだ、それぞれ事情がある二人は、久々の再会(なんせ貞美が無理にエリカを押し倒し、コトに至って以来30年ぶりだって)にテレながらも、昔話に花を咲かせる。

 貞美の不貞を知っているエリカは「女と来てるんでしょ?」と疑いながらも、「実家にも戻れないんでしょ。何かあったら力になるわ」と言ってくれる。

 岳は「誰にも言わない」と天使と約束したにもかかわらず、ついおじいちゃんに「大天使ガブリエル様と会いました!」と報告してしまう。天使が岳の守護神だと言ったと聞いて貞三(緒形拳)は「最高じゃないですか!」と微笑んで見せる。

 そして岳に「天使には3つまでなら質問ができるはず」と入れ知恵をすると、自分は死期の近い患者のもとへと忙しく往診に出かける。

 その頃、貞美は悪夢を見ていた。裏社会を生きた二神の人生の一端をかいま見るようなシーンにうなされて目をさますと、妙子(伊藤蘭)から「二神氏危篤」のメールが入る。なんと。

 翌朝、岳はガブさん(ガブリエルのこと)を愛犬ホタルの墓の前で見つける。ガブさんはホタルのことも知っていたんだ!と岳は喜ぶ。視聴者にしてみれば当たり前のことなんだが...。

 ガブさんの頼みに応え、岳はガブさんをグリーンハウスに通す。そして自分で丁寧にハーブティーを入れ「粗茶ですが」と差し出してみせる。息子の成長ぶりに貞美はうれしくて涙が出そうだ。

 ここで岳が質問を切り出す。1つは天国へ行ったお母さんのこと。ガブのふりをした貞美は「よくお会いします。おばあちゃんと楽しく庭の手入れをしていますよ」と答える。そしてもう1つ岳が訊ねたのは父親のこと。「僕は会ったこともないし、顔も知りませんが」と前置きしたうえで、「父は天国にいますか?」と訊ねる。

 貞美は「まだのようです。生きている間に悪いことばかりしていたので検査に引っかかっているのかもしれません。でも今年の冬までには天国に来ると聞いています」と答える。と、岳は「父をお願いします!」と頭を下げて見せたのだ。これは貞美には堪らない。

 涙を見せちゃいけないと話題を変えるため、岳に「乙女の祈り」をピアノで弾いてほしいと頼む貞美。グリーンハウスの匂いも、机に刻まれた傷も、そして岳のピアノも...すべてが愛おしい。「僕はチェロを弾きます。今度ピアノと合わせましょう」とつい、そんな提案をしてしまう。

 岳が突然ピアノ演奏を止める。「ルイが来る!」と叫ぶと貞美は慌てて森へ走り込む。必死で走ってトレーラーにたどり着いた貞美は酸素吸入で息を整える。

 グリーンハウスに修が訊ねてくる。熊が出たので蜂場に電気ショックの仕掛けを張ったから、ルイも岳も気をつけるようにと言いに来たのだ。あとは「熊が出たからバーに行こう」とルイを誘うため。「なんで熊が出るとバーなの?」ルイの謎はもっともだ。

 夕方、ルイと岳がガーデンを引き上げると、貞美は散歩に出た。蜂場まで足を伸ばし、うっかり電気の仕掛けに触ってしまい倒れてしまう。夜、雨で目を覚ました貞美は息も絶え絶えにトレイラーに戻る。ベッドに横になってもうなされている。明け方、窓に二神の気配を感じ目を覚ますと、携帯に香苗(国仲涼子)から訃報が入っていた。

 ある朝、ルイは貞三に頼まれ花を刈りに、いつもより早くガーデンに来た。するとグリーンハウスから岳の弾くピアノと、それに合わせてチェロの音が...!! まさか!? ハウスでは貞美が岳のピアノに乗せてチェロを弾いていた。人の気配を感じてドアのほうを見るとルイが呆然と立ちすくんでいた。

 頭真っ白の貞美は岳に「紹介して」と頼む。「ルイです。姉です。それからこちら大天使ガブリエル様です」と岳の紹介に「ガブです」とおちゃらけてみるが、そんなおちゃらけが通るはずもなく、ルイは無言でハウスを飛び出し車を急発進させて去ってしまう。あらまあ。