流星の絆 第3回 2008/10/31放送分 

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 劇中ドラマ「妄想係長 高山久伸(後編)」で、視聴者は有明三兄弟の2度目の詐欺の全貌を知ることになるのだが、結論から言うと大成功!

 高山(桐谷健太)が骨折で入院中に出会ったツンデレ系ナース南田志穂=静奈(戸田恵梨香)と接近したところで、志穂の大学の先輩役の泰輔(錦戸亮)が銀行の若手営業マンに扮し登場。志穂にドル建て債権一口200万に出資させる、その契約の席にアドバイザーとして高山に同席してもらうという段取り。

 ここで志穂が「ヒサノブさん」と下の名前で高山を呼んだり、「2年後には同じ名前になってるかも...」とさらなる接近を匂わせ、一方で泰輔が「志穂ちゃん」となれなれしくしたりして高山のジェラスを煽り、志穂の出資の不足額150万を「僕が出しますっ!」とまんまと言わせたのだ。

 詐欺のシナリオを考えたのはもちろん功一(二宮和也)。功一のもとにはまたまた柏原(三浦友和)と萩村(設楽統)がやってきて、今度は「桜木町の喫茶店でノミ行為の摘発があって、過去の顧客リストにオヤジさん=有明幸博の名前があった。オヤジさんは店に200万の借金をしてた。で、事件当日、返済を迫られて集めた金が家にあった。だからここの常連客の中に犯人がいるんじゃないか?」ってことらしい。功一は「別に」って感じだが。

 一応、静奈と泰輔にも報告。静奈は当時まだちっちゃくて父ちゃん(寺島進)が博打好きだなんて知らなかった。けっこうショックを受けた静奈が「おにぃたちは知ってた?」と問いただすと、泰輔は古いクッキー缶から原稿用紙を持ち出した。

 題名は「日曜なんか嫌いだ」。日曜の朝、父ちゃんは張り切ってパチンコ屋に行って、もうけた金を持って競馬場に行って、すって帰ってご機嫌斜め。遊んでというと怒られ、回転寿司に行こうといったら殴られた。「だから僕は日曜も学校に行きたい」と。この作文を当時読んだ担任が「少しは遊んでやって」と助言すると父ちゃんは「なに~!」と泰輔を呼び、何するかと思ったら土下座で謝って「今から回転寿司だ!」と水曜なのに店をしめてしまった。というほほえましいエピソード。

 静奈は「私が覚えてるお父さんは博打なんかやらない、料理の上手い最高のお父さんだったのに」と細かい思い出のあるおにぃたちを羨ましがるが、功一は返す。「静奈の思ってるとおり最高のオヤジだったよ」と。

 それにしても...「さすがにそろそろ話したほうがいいよ」と泰輔。実はふたりと静奈は本当の兄妹ではない。静奈だけ塔子(りょう)の連れ子なのだが、そのことをまだ功一は静奈に話してなかったのだ。「いずれな...」と言葉を濁らす功一。

 その頃、柏原と萩村は屋台でおでん。有明3兄妹が小さかったころをふり返っている。萩村は静奈の実の父のところに行き「引き取ってやれないのか?」と頼んでみたが「私にも家族がある。勘弁してくれ」と冷徹に返されつかみかかったりしたもんだった...。「まったくいやになっちゃう~」と酔いがすすむにつれ萩村はおネエ口調になる。そう、脈絡ないが萩村刑事はおかまちゃんなのだ。

 ジョージクルーニーにベンツが横付けされる。店に現れたのはとがみ亭という洋食屋の秘書役で、「先日は若が失礼しました」と何やら詫びている。実はハヤシライスに異常に執着してた謎の男は戸神行成(要潤)といって、都内に何店舗も展開し年商13億を上げるとがみ亭のご令息だったのだ。で、秘書役はこの間酔って店に泊まっていったことを謝罪に来たのだった。

 そしてその夜、行成が接待の酒で酔ってまた登場した。「酔っててごめん」と功一に声をかけ、自分が何故ハヤシライスにここまでこだわるのかを話し始めた。とがみ亭は店ごとにレシピの違うハヤシライスを出してそれを売り物にしているが、今度出す新店舗が自分に任されている。だから美味しいハヤシライスを探して食べ歩いているのだと。

 功一は昔を思い返していた。施設に移るとき、「荷物は段ボールひとつだけ」と言われ、おもちゃは1つだけ、形見は父ちゃんのと母ちゃんのと1つずつと決めた。選びかねて「全部大事なんだも~ん」と泣き出す弟たちを尻目に功一は「これ!」と決めていたものを手に取る。それが父ちゃんが書いたレシピノートだったのだ。

 行成の話を聞きながらつい、「ウチも洋食屋だったんです」と口にする。「え!住所教えてよ」「いや、もうとっくにつぶれました」「......そっか、味で生き残れる時代じゃないもんな」「そうじゃなくて。ウチの親殺されたんですよ」......重い。さらっと言われたセリフだがそれがむしろ重い。

 功一はこのときの会話から次のターゲットを行成に絞った。今度の劇中ドラマは「ダイヤと嘘とやさしいレストラン」です。