功一(二宮和也)の働くカレー屋ジョージクルーニーに再び柏原刑事(三浦友和)が現れる。今度は萩村(バナナマン・設楽統)も一緒で「犯人の似顔絵に似た人物の目撃情報があった。一緒に来てくれないか」と頼んできた。が、功一は泰輔(錦戸亮)と静奈(戸田恵梨香)の居所は知らないからとウソをつき「無理」とむげに断る。
功一は14年前のことを思い出す。流星を見るために家を抜け出し、こっそり帰ってきた家に両親の変わり果てた姿を見つけ、警察に通報すると1時間も経たないうちに柏原と萩村がやってきて「話、聞けるかな?」と遺体を発見した経緯を説明させられたのだった。
それから「2階の子供部屋も調べなきゃならないから」とシズナ(熊田聖亜)を起こすよう頼まれたのだが、コウイチ(齋藤隆成)は断った。「事件のことを知らず眠っている。せめて今ぐらい寝かせてやってほしい」と。大人なのだ、お兄ちゃんは。
あくる日、何も知らない小さなシズナに事件のことを伝えるかどうか、刑事と学校の担任が話し合っている。「しばらくケガで入院してることに...」という話にまとまる。と、そこにタイスケ(嘉数一星)が登場。タイスケは刑事に「犯人を見た」と話し始めた。事件の夜、3人乗りして出かけた自転車を家の裏に留めているとき、裏口からコソコソと逃げる見知らぬ男を目撃してたのだ。
今回「似ている男がいる」と刑事が言っているのは、14年前にタイスケの証言を元に描かれた似顔絵に似た男、という意味。だから犯人かどうかは泰輔が確認しないとわからない。
「オレ、行って確認する」と言う泰輔をしかし、功一は引き止める。「警察に頼らないでオレたちで捕まえないと意味がない」と。たとえ犯人が捕まっても裁判になっても、自分たちは傍観するだけ。直接手をくだすことはできないんだ。と、お兄は吐き捨てる。
「いつまでも被害者でいるのはうんざりだよ!被害者だって笑ったっていいだろ!?」と感情を高ぶらせる泰輔。静奈も「何も悪いことしてない私たちが傷ついて、犯人がのさばってるのは納得できない」と涙をためる。
「わかった」と応えた功一の作戦は警察が目撃者がいたと話していたエリアで、似顔絵を頼りに自分たちで犯人探しをすること。しかし、たどり着いた先にいたのはまったくの別人。「もう警察はアテにしねぇ!」と兄妹は心に決める。
犯人を見つけられなかった残念会@ファミレス。功一はある客の会話に耳を傾ける。それはドル建て債権取引の勧誘風景。これをヒントに、功一はある復讐を思いつく。
静奈が商社を辞めたのは高山(桐谷健太)という上司のポストイットによるパワハラ(やたらめったらあちこちに屈辱的なまでにポストイットを貼られるという珍しいハラスメント)が原因のひとつだったのだが(実はその裏に、静奈の同僚に洋食屋アリアケの惨劇を知っている女子がいて、それが居心地悪かったという理由もあるのだが)、功一は高山が財テクマニアであることを利用してドル建て債権詐欺に引っ掛けようと目論むのだ。
詳しくは劇中劇「妄想係長 高山久伸(前編)」で展開されるが、ジムでトレーニング中にケガをした高山のもとにちょっとケバ気味の看護婦・南田に変装した静奈を送り込み、接近させ、結婚をちらつかせながら金を騙し取ろうというもの。作戦が成功するか否かは後編へつづく。
そんな日々の中、功一は父がレシピを残したハヤシライスを作ってみる。最近ジョージクルーニーに現れる謎の男(要潤)が執拗にハヤシライスを食べたがるのも厨房に立った理由だった。
古いノートに父がびっしりと書き込んだレシピ。これは功一が家から施設に持ち出した数少ない形見のひとつだった。思い出を味わうようにレシピの文字を追いながら野菜を刻み、ルーを炒め、火加減に気を配る...コトコト5時間煮込んで完成したハヤシライスを、例の謎の男にふるまうが、今食べたいのは別のもの!(店長の林ジョージさんが作った林ライス=納豆・目玉焼きご飯!?)と突っ返されてしまいがっかり。
でも大丈夫。功一は大きな鍋ごと店からハヤシライスを持ち出し、向かったのは泰輔と静奈のマンション。「なんでこのタイミング?」と首をひねりながらも弟と妹は美味しそうに食べて「父ちゃんの味だ!」「うまいよ!また作って」と喜んでくれた。功一にはやっぱり兄妹の絆が一番なのだ。
![]() | 流星の絆 東野 圭吾 講談社 2008-03-05 by G-Tools |
