コード・ブルー 第10回 2008/09/04放送分 

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 配線工事中に10メートルの高さから落下した男性患者が運び込まれる。いつもどおり処置を始めるドクターたちなんだけど、三井がつい(りょう)「黒田先生呼んで!」と指示を出してしまったり、藍沢(山下智久)が初歩的な気道確保のジャッジをミスしたり...。黒田(柳葉敏郎)の右腕切断という大事件の後だけに精細を欠いてしまうのは仕方ないが、緊急救命の現場ではミスは許されない。

 そんななか、黒田の息子・健一くんのオペが西条(杉本哲太)の執刀で始まる。腫瘍が言語中枢を司る神経に入り込んでいるため、切除の際、細心の注意をしなければ言葉に障害が現れる危険性が。

 手術は「アウェイク術」といって、患者が目覚めた状態で行われた。もちろん麻酔はかかってるが、腫瘍と言語の神経の境界をさぐるため、患者と言葉を交わし電気ショックを与えながら切除を進めるのだ。話してる途中で言葉がおかしくなったら、そこが腫瘍と神経の境目というわけ。

 で、西条の指示で黒田が健一くんに話しかける役目を任される。「名前は?」「運動は?」「手伝いはするのか?」...黒田が息子と言葉を交わすのはこれが初めてだ。「お母さんは料理上手じゃないよ」「お風呂の掃除が僕の仕事だけど、時々さぼっちゃうんだ」などなど、ふたりの暮らしぶりを聞き、黒田はたまらず、「ふたりきりで大丈夫なのか!?」と叫んでしまう。

 が、そのときちょうど、健一くんの言葉が乱れ、腫瘍の端が判明。西条は「よし!あとはオペが終わってから話せ。オレがかならず健一くんの言葉を守る」と心強い励ましとともに黒田に退室をうながす。あとは西条の腕を信じるのみ。

 藍沢は自分の判断にすっかり自信を失っていた。病院でリハビリ中のばあちゃん(島かおり)もどうしても自分が「かわいい耕作」だと思い出してくれないし、何にすがればいいのか...。

 一方、白石(新垣結衣)の迷いもピークに達していた。用意していた辞表をついにセンター長・田所(児玉清)に渡すのだ。「ここで逃げたら戻れませんよ」と言いながら、田所は「とりあえず」辞表を預かる。が、仲間たちも白石の弱気に気づいていて、緋山(戸田恵梨香)と冴島(比嘉愛未)が次々にやってきては「辞めさせないから」と引き留める。その理由が「愚痴聞いてくれる相手がいないと困る」(緋山)とか「ストレス発散でいじめる相手がいないと困る」(冴島)という悪意なのが、むしろ信用できる。

 そんななか、出産間際で倒れてきた本棚の下敷きになってしまった妊婦が担ぎ込まれる。他の病院で「診られない」とたらい回しにされた患者だ。担当の三井の頭には訴訟に至った以前の失敗がよぎる。

 胎児の心拍も弱っているが、母体も骨盤を骨折しているようで出血があり処置が急がれる。三井は「母体優先」と決意し、家族(夫と小さな男の子)に説明する。夫は「死んだらこの子に会えなくなる。諦めよう」と言うが、母親は諦めきれず黙って涙を流している。

 と、藍沢が「2人とも助けましょう」と三井に提案。オペが始まる。まず帝王切開で胎児を取り上げ、緋山と三井に処置を任せて自分は骨折と出血の対応に当たり、見事手術を成功させる。「さすがの判断だわ」と術後に三井に声をかけられた藍沢はしかし、「間違った判断でした」と肩を落とす。

 その頃、黒田は無事に手術を終え、回復しつつある健一くんのいるICUにいた。ずっと離れていた時間を取り戻すことはできないが、なるべくそばにいたいのだ。そこに白石がやってくる。が、白石から言葉を発する前に黒田が言う。「辞める報告か? それなら部長に言え。オレに挨拶はいらない」...走り去ろうとする白石を黒田が呼び止める。

「あの患者...」というや、1人の患者のバイタルを示すモニターが点滅を始める。駆け寄るとどうやら腹腔内出血の疑い。黒田の診断では危険な状態でオペ室に運ぶ時間さえない。「ここで処置だ!」と黒田。しかし、右手が使えないのにどうやって? 応援を頼むが三井・緋山・藍沢は妊婦と胎児のオペの真っ只中。森本(勝村政信)も当直外だ。

 ただ立ちすくむ白石、かけつけた藤川(浅利陽介)も勇気が出ない。しかし、目の前の患者の窮地に医師としてできることは何か?だけを考えて行動している黒田の気持ちの強さに動かされ、白石も藤川も一歩を踏み出す。そして、黒田の指示のもと、白石がメスを握り難所を乗り越える。黒田に「よくやった!」とはじめて褒められた白石は、晴れやかな表情になっていた。

 黒田がICUを去ろうとすると、健一くんが声をかけた。「おじちゃんすごい!かっこいい!」 これには黒田も驚いた。うれしいやら恥ずかしいやら誇らしいやら...複雑な黒田の気持ちを表す柳葉さんの演技がすごかったです。

 難しいオペを終えた藍沢だが、まだわからないことがあった。黒田のもとに行き訊ねる「名医ってなんでしょう?」...黒田は答える。「その答えは現場にあるのかもしれない」! ギバちゃんが「現場」と口にするとなんだか感慨深いのは私だけじゃないはず。

 ドクターヘリに休む間はない。出動要請がかかり向かった先は、高速道路の玉突き事故現場。けが人があり得ない数、集まっている。フェローたちはどうなる? 次週最終回!