tomorrow 第5回 2008/08/03放送分 

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 市民病院をカネがたんまり取れる脳外科の専門病院としてリニューアルしようとしてる遠藤(緒川たまき)が、新しい医師をスカウトして連れてきた。その男を見て航平(竹野内豊)は驚いた。研修医時代を共に過ごした安達 (袴田吉彦) だったのだ。

 しばし、昔を懐かしんで歓談するふたりだが、安達は航平がティッシュペーパーを使って縫合の練習(研修医時代にいっしょによくやったのだ)をしているのを知って突然、感情を爆発させる。「8年前に辞めたこと後悔してるんだろ? 医療ミスぐらいで辞めてたら、日本から医者はいなくなる!」 この会話を愛子(菅野美穂)が立ち聞きしていて、航平は慌ててしまう。よりによって「医療ミスぐらいで」とは...

「お母さんを死なせた」と告白して以来、愛子はまともに航平の顔を見なくなっていた。航平が弁明しようとしても、「この病院はあなたのいる場所じゃない!」と取り合わないのだった。

 安達も問題を抱えているようだ。診察はするものの、手術となると薮内(六角慎司)に回して決して自分で執刀しようとしない。もったいつけてるのか? いや違う。ひとけのない処置室でメスを握った安達だが、右手がブルブルと震えだし止まらなくなってしまった。その様子を通りすがりに見つけた航平が「どうした?」と声をかけても安達は何も語らない。

 ある日、航平は小学校の検診に参加し、そこで副市長・蓮見(陣内孝則)の娘に出会う。しっかり者のユイちゃんは航平に「ナイショ話聞きたい? 病院の裏山で子犬を飼ってるのよ!」と愛らしく告げる。これが後に大騒動に...

 市民病院では「森山先生が医療ミスで患者を死なせた」という噂が広まっていた。話を広めていたのは安達だ。そして航平は、この噂を聞いた蓮見から「病院を辞めてくれないか」と頭を下げられる。財政難の上に医療ミスの噂があっては病院の立ち直りは不可能という判断だろう。航平も愛子のこともあって「そのつもりでした」と了承する。

 そんな中、緊急手術を要する患者が搬送され、藪内が不在で安達が執刀することに。しかしメスを握った安達の右手がまた震えだした! と、そこに、安達を心配していた航平が術着を来て登場。「俺がやる!」と強情な安達を「患者を殺す気か!」と一喝し手術をはじめる。安達はうなだれて手術室の外へ。

 オペが終わる。航平が安達に震えの原因を尋ねると、安達は「おまえのせいだ!」と胸ぐらを掴む。航平が前の病院を辞めた後、航平の擁護にまわった安達も教授の派閥から外され、以後、アウェイの職場で苦悩し、戦いながらやってきて、疲弊しきってしまったと告げる安達。手の震えの原因は精神的なものだが、治るメドが立たないのだった。

 航平は「少し休め」と安達に声をかけるのがやっと。自分の行いが同僚にまで辛い思いをさせたことを知って言葉もない。

 さて。安達は辞表を出す。病院を去る日、安達は敷地内で子犬を抱えた少女が泣いているのを目撃し、後を追う。少女はユイちゃんだった。隠れて子犬を飼っていることがバレてお父さんに叱られ家を飛び出したのだ。

 航平と愛子も蓮見からの連絡でユイちゃんを探していた。今は使われていない病棟で、ユイちゃんを追っていた渡辺とユイちゃんをようやく見つけた!と思ったところで、棚が傾き、ユイちゃんの頭上から金属の医療器具がバラバラバラっと落ちてきて...危ないっ!

 航平が身を挺したのでユイちゃんは無事だったものの、航平の右腕には古びたハサミがぐっさり刺さって血がダラダラ流れている。安達は応急処置はしたものの「神経がやられてるかもしれない。すぐに手術を」と他人事。しかし、藪内は別のオペ中で手が離せず、別の病院に移動していては手遅れに!

「おまえが執刀してくれ」と柔らかい表情で安達に頼む航平。「そんなことできるわけない!」と安達は拒んだが、冷静に考えればそれ以外に航平の外科医生命を救う道はない。腹を決めてオペをはじめたものの、メスを握るや右手はやはりブルブルと...

「おまえは優秀な外科医だ。大丈夫だ。練習の縫合の腕前も大したもんだったじゃないか。ま、オレが勝ち越しだけど」と微笑む航平に「逆だって」と安達は微笑み返し。リラックスした安達は無事、航平の手術を成功させる。

 また、屋上に安達と航平と愛子。「休んでちゃんと治療する」と航平に告げる安達。黙ってうなずく航平。と、安達は、なかなか真実を伝えられない航平に代わって、愛子に8年前の真相を語る。医療ミスは航平ではなく、教授の誤診が原因だった。誤診で手遅れになった愛子の母・好美(永島暎子)を助けようと最後まで諦めなかったのが航平だったのだ。結果的に死なせてしまったのだが...

 そして安達は航平が撮った患者さんたちの写真を愛子に手渡す。その中には微笑む好美の写真も! 愛子は、生まれ故郷を離れて東京に出て事故に遭い、1人寂しく死んでいった母を思うとき「笑顔が思い出せない」と悲しんでいたが、写真の好美はきれいに微笑んでいた。

 母親の笑顔を久しぶりに見た愛子は涙が止まらない。「あなたは母の味方だったのね...私はあなたを一生許さないと思う。だからあなたも覚悟を決めて、患者さんが笑顔になれる病院を作って。私と」と愛子。航平は許されることはなかったが、愛子の言葉はそれでも十分、航平には嬉しかった。