今日のモンスターは「アタシ、未来が見えるんですぅ」と言っては学校のいろいろを邪魔する藤巻さん(室井滋)。最初にケチをつけて来たのは「遠足の日程」。「予定通り遠足に行ってはいけません。阿鼻叫喚の地獄絵図が見えるんですぅ」と言ってきた。
担任の七海先生(美人!望月の好み!)の手に負えず、樹季(米倉涼子)と望月(平岡祐太)が一緒に話を聞き、「そんなバカな!」とつっぱねると「じゃあ娘のあやねは行かせません!」と藤巻さん、強硬手段に出た。
で、結局地獄絵図になったわけ?というと、これが微妙。藤巻さんは「帰りのバスでクーラーが壊れて、子どもたちは暑くて大変だったらしいじゃない!」と未来読みが当たったことを主張するけれど、クーラーが効かなくて暑かったぐらいで阿鼻叫喚か??
次は「明日、通学路に警備員を配置してください。あやねの側に真っ赤なものが見えたんですっ!」と。真っ赤って、血?? 翌日、樹季と望月まで出動して警備を強化していたところ、警戒しまくりの藤巻さんに連れられたあやねちゃんが校門までたどり着いたところで、自転車が突進。あやねちゃんをかばって樹季が飛び出し難を逃れたものの、飛び退いたところがちょうど赤いペンキ塗り立てで、樹季のスカートが真っ赤っか。
これを見て藤巻さんは「それ見たことか!」と勝ち誇った表情。飄々としているあやねちゃんを「PTSDにでもなったら大変だから」と無理矢理家に連れて帰ってしまう。あやねちゃんは可哀想なほどおかあさんに従順で、これは何かある。
藤巻さんはついに、「クラス替えをしてほしい。あやねをいじめる子がいるから」と言ってくる。そんな事実はないし、学年の半ばでのクラス替えはあり得ない。これも「承伏しかねます」とつっぱねると、「せめてあやねだけクラスを1組に替えてください。替えてくれるまで出席させません」と言い出した。
後ろ髪引かれながらも母の言いつけ通り学校を去っていくあやねちゃんに、同じクラスの剣持くんが「藤巻!」と声をかける。テストに消しゴムを忘れて困っているとき、自分の消しゴムを半分ちぎって渡してくれた剣持くんがあやねちゃんは好きなのでにっこり。しかし藤巻さんは「あなたね!あやねに近寄らないで!」と取り乱した様子だ。
なぜなら、今回藤巻さんに見えていたのは校庭の鉄棒の前で泣きそうになりながらうずくまるあやねちゃんと、その腕を強く引っ張って「立てよぉ!」と言っている剣持くんの姿だったのだ。そう、藤巻さんにとっては剣持くんこそがあやねちゃんをいじめる子。でも...
剣持くんはあやねちゃんを見送りながら呟いた。「あいつ可哀想なんだよ...」
樹季と望月が話を聞くと、こういうことだった。数年前、あやねちゃんは公園のブランコを激しく漕ぎすぎて転び、側にあった木材で腕に大きなケガを負った。その事故以来、母が過剰なまでに娘を心配するようになり、「お母さんが変わっちゃったのは私のせい」とあやねちゃんは責任を感じ、母親に逆らわないようになったというのだ。健気~
そしてどうやら藤巻さんは藤巻さんで、「嫌な予感がする」と思いながらも遊びに行く娘を止めなかった自分を責め続け、それがきっかけで夫とも離婚し(!)、娘にもう二度とケガをさせたくないという強い思いから「悪い幻影」を見るようになったらしい。
この話を聞き、樹季は藤巻さんを学校に呼び出す。「悪い予感は藤巻さんの不安の現れにすぎないと思います。ご心配はわかりますが、あやねちゃんの身にもなってあげて。あやねちゃんはお母さんのことを心配してるんです」
しかし藤巻さんは聞き入れず、職員室を飛び出す。と、校庭で藤巻さんが見た鉄棒前の光景がまさに展開していた。「ほら!あやねがいじめられてる!」 娘を助けようとする藤巻さんを樹季が引き留めしばし事の次第を眺める2人。
「立てよぉ!」「もういや!」「もう1回やってみろって!」「......」鉄棒に向かうあやねちゃん。逆上がりに挑戦するが失敗。そしてもう1回っ!......くるっと回ったあ!「やったー!」と満面の笑みのあやねちゃん。そして我が事のように喜ぶ剣持くん。藤巻さんが心配したようないじめのシーンではまったくなかったのだ。
で、翌日。「起きないと遅刻するわよ!」と藤巻さん。「え!」とあやねちゃん。「1組に変わったの?」...「何言ってんの?あやねのクラスは2組でしょ!」と藤巻さん。樹季も、モンスターにはモンスターにならざるを得なかった理由があるってことを、今回の件で学ぶことになった。