コード・ブルー 第6回 2008/07/07放送分

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 ドクターヘリの出動要請が入り、緋山(戸田恵梨香)が森本(勝村政信)とともに搬送してきた患者は小田という名の中年男性。屋根の修理中に転落したという。一方受け入れ準備で忙しく立ち働いていた藍沢(山下智久)は黒田(柳葉敏郎)から「おまえのおばあさんが入院してきたぞ。落ち着いているが、大腿骨骨折だ」と告げられる。が、「処置がありますので」と表情を変えない藍沢。

 外来担当の藤川(浅利陽介)のところでは微熱を訴える上村という男が診察を受けていた。レントゲンにも血液検査にも異常がなく、首をひねる藤川。と、冴島(比嘉愛未)がやってきて、上村の息子が藤川に話があると言ってると告げる。

 少年は開口一番「お父さんは死ぬの?」と。聞けば「勉強しろ!」とうるさい父親に黒魔術をかけ、このまま行くと2、3日で謎の行動を始め、やがて死んでしまう...と。「へぇ~」と半笑いの藤川だが、はたして少年の予言通り、上村はその後、病室で鉢植えの泥を食べ「うまいね~」と言いはじめた。ま、まさか黒魔術!?

 仕事を片づけた藍沢が祖母・絹江の病室へ。フェローも「藍沢先生にはお世話になって」と一応ご挨拶。しかし、絹江は薄く藍沢に微笑みかけながらこう言った。「はじめまして。お名前は?」 どうやらケガのショックで認知症を発症してしまったらしいのだ。しかしさすが藍沢、顔色1つかえず、「様子を見ましょう」と医師らしいコメント。

 さて、屋根から落ちた小田だが、落下時に見られる手足の骨折がない。落下時にはすでに意識がなかったのか、それとも誰かにふいをついて突き落とされたのか......

 娘がやってきて、謎は解決する。今どきのギャル系のその子はなぜか病室の前で「私は悪くない」と呆然と立ちつくしているのだ。事情を聞けば、娘が勝手に結婚を決め、式場まで押さえた段階でやっと親に報告。それに怒った小田が「許さん!」と怒って屋根の修理を始めたもんだから、娘がつい背中を...って!犯罪じゃん。

 そんななか、絹江が小銭を誤飲し呼吸困難に陥る。お金への異常な執着も認知症の特徴なのだ。藍沢と白石が病室に駆けつけるが、藍沢にはヘリ出動の要請が。「三井先生(りょう)に任せれば?」という白石の言葉に一瞬とまどいながら、しかし藍沢は「あとは頼む」と言ってヘリへ。

 認知症は環境が変わると症状が進みやすい。「せめて身内が近くにいてあげたほうが...」と白石(新垣結衣)は藍沢に絹江の世話をするよう促すが、藍沢は「ずっと離れているから、もう身内ではない」とクールに言い放つ。

 小田の検査を進めていくなかで、緋山がレントゲンの画像に発見したのはがんだった。直腸がんが腰骨や肋骨に転移しており、もう手遅れの状況。本人の意向で娘が病室に呼ばれ、小田は娘に自分の命が長くないことを告げる。「結婚して他人と一緒に暮らすのは思うほど簡単じゃない。おまえはその短気を直さなきゃいけないよ」と。突き落とされておきながら「おかげでがんが発見された」とお礼まで言う父親の寛容さに娘は泣き崩れる。

 藤川と一緒に上村を担当していた冴島はカルテを見ていて気づいたことがあり資料室へ。目当ての資料を見つけ「やはり!」と目を輝かせる。冴島の見解では上村は髄膜炎。なぜナースがこんなに優秀? 実は冴島は医学部教授の娘。長男と長女は医者になったが、自分は医者になることを期待されておらず、意地で医学部を受けたが落ちてしまったらしい。こんな経緯があるから、「なんとなく医者になりました」と公言する白石に突っかかってしまうのだった。

 てなわけで、上村は歯の治療を受けたこともわかり、その時に菌が入ったのと仕事の無理が重なって髄膜炎になったことが判明する。息子も「僕の黒魔術のせいじゃなかったんだ」と安心した様子だ。

 そして髄膜炎の発見を自分の手柄にしようとせず、上村親子に「冴島さんが教えてくれた」と素直に認める藤川を、冴島も少し見直すことになる。

 さて。絹江さんは相変わらずお金に執着している。黒田から「絹江さんは身内の介護が必要だ。おまえが担当しろ」と言われた藍沢は病室に赴き、「お金を返して~」とすがる祖母に「お金を渡すと危ないから、じゃあ一緒に買い物に行こう」と優しく声をかける。ようやく孫の顔になって見ているこちらもなんか安堵。

 院内の店。絹江はカゴの中にどんどんお菓子を詰め込み楽しげだ。カゴがあふれてもまだ詰め込む様子に、「もう入らないだろ」と軽く諫める藍沢。と、絹江は涙を流しこう言うのだ。「耕作に約束したんだよ、お菓子をいっぱい買ってあげるって」。そう、絹江は藍沢を見ても認知できなくなりながら、心ではずっと藍沢を思っていたのだ。「あの子はひとりで頑張ってる。ばあちゃんができるのはお菓子を買うくらいなんだよ」

 自分を育ててくれた祖母が、壊れていきながらも自分のことを思ってくれている......藍沢は泣きながら祖母を抱きしめることしかできなかった。