tomorrow 第1回 2008/07/06放送分

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 2008年。海沿いののどかな温泉街でスクーターを走らせる男あり。西山室市役所の市民課に勤める森山航平(竹野内豊)だ。8年前まで優秀な外科医だったが、ある手術を最後に医師であることを封印し、重たい過去を胸に抱えて生きてるのだが、そんな影は微塵も見せず、温厚な人柄で周囲から好かれて平穏な毎日を送っている。

 ある朝出勤すると、航平は副市長の蓮見(陣内孝則)に「大事な客を駅まで迎えに行ってほしい」と頼まれる。身支度を整え出発しようとすると、玄関ホールで若い女とぶつかってしまう。衝突の拍子に持っていた百円が女の手から零れ、コロコロ転がり什器の下に! 「すみません。急いでるんでこれ使ってください」と航平は百円を差し出して駅に向かう。

 到着するはずの「遠藤」が現れず途方に暮れていると、航平の前で妊婦がお腹を抱えて倒れ込んでしまった。「救急車!」と声を上げ、なんとなくなりゆきで市民病院までつきそうハメに。
 病院に着くと「担当医が不在。他へ行ってくれ」と、対応した医師はたらい回しの構え。しかし女性の看護師が登場し「受け入れます」と。「いや、受け入れない」「受け入れる!」と押し問答しているとまた別の女が登場し「私が看るわ!」と。かくして妊婦は無事診察を受けることになる。

「私が看る!」と言った女は航平が迎えに行ったはずの客だった。遠藤紗綾(緒川たまき)。脳外科医にしてアメリカで経営学を学んだ才媛。実は30億の負債を抱える市民病院の建て直しのために市から派遣されたのだった。
 一方、医師に楯突き「受け入れる」と言った看護師は田中愛子(菅野美穂)。航平が出がけに衝突し百円を渡したあの女だった。

 涼子と名乗り、身元を明かさない妊婦(大沢あかね)は心労で胃潰瘍になりかけていた。「子供を産む病院が見つからなくて...ここで生ませてもらえませんか?」と困り顔。だが遠藤は「できません」ととりつくしまなし。その冷淡な対応に愛子は反感ばりばり。そして落ち込む涼子を「大丈夫大丈夫」と励ましてみせるが、病院は慢性的な医師不足で、確かに妊婦を受け入れる余裕はあまりない。
 遠藤の暴挙は止まらない。理事長の仙道(岸部一徳)はクビ。医師や看護師に「市民のための病院という幻想は捨て、金になる患者のためと思うように!」と号令をかける。愛子は堪らず「あなたそれでも医者なの?それとも経営コンサル?」と突っかかる。

 その夜、七夕祭りでにぎわう街で屋台の爆発事故が起こる。けが人が多数に及び、市民病院は大混乱。「無理だ!」と皆が弱音を吐くなか、愛子だけが処置に動き始める。しかし、次々に運び込まれるけが人に対応がまったく追いつかない。

 その頃、航平は事故現場で瓦礫に埋もれた妊婦・涼子を発見し、病院に付き添ってきていた。涼子は実は街の婦人会で活躍している安田早苗(松田美由紀)の娘だったのだ。「8年も音沙汰がなく、帰ってきたと思ったらこんなことに...」と早苗はおろおろするばかり。涼子が身元を明かさなかったのはこんな理由だったのか。

 病院に着いた涼子の状態はかなり悪く、やがて呼吸停止! 「気道確保!」と対処法はわかるが医師でなければ処置ができない...でもこのままでは母子ともに...、追い込まれた愛子はメスを手にとり、資格がないと認識しながら気道確保のため喉元を切開してしまう。
 ここへ騒ぎを聞いて病院に駆けつけた遠藤が登場。「ナースのくせに何をやってるの!?自分が何をやったかわかってるの!?」と声を荒げる。と、一部始終を見ていた航平が2人の間に割って入りこう言い放つ。「やったのは俺だ。俺は医者だ!」...一同呆然とするなか、航平は構わず次の処置を指示しはじめる。遠藤は「母体優先」のオペを主張するが、航平は「2人とも助ける」と固い決意。緊急オペがはじまった。航平の施術は終始落ち着いていた。

 そして、明け方、元気な産声が上がる! 母体も助かったようだ。しかし...遠藤は「現場を離れて8年」という航平の言葉に「医療を甘く見ないで!」とビンタを飛ばして帰っていく。
 愛子は緊張の糸が切れ、涙が止まらない。「患者さん、死なせたらどうしようって...怖かったぁ......」 へたり込む愛子の震える手をぐっと握りしめて微笑む航平。これをきっかけに医療に戻るのか?と思いきや、そんな簡単なワケはなかった。

 少し落ち着いた愛子が「この病院を守りたい。森山さんが良ければ協力してほしい」と航平に頼み込む。「混乱する現場で患者さんに向き合っていたのはあなたくらいだった」「それに私を助けてくれた」と。しかし航平は、「俺にはその資格がない」とばっさり。一体何があったのか知らないが、ここまで何かを諦めてしまった人を一線に引き戻すのは相当大変そうだ。

 少し悲しげな竹野内さんが色っぽい。要注目と見た。