高村樹季(米倉涼子)はウィルソン・城山事務所の辣腕弁護士。容姿端麗、業績も事務所で4期連続首位!のキャリアウーマンである。しかし、ある日突然、ボスの城山(草刈正雄)から教育の現場に送り出されることになる。「負ける仕事を受けないのが勝ち続ける秘訣」と強気の樹季だが...。
城山にもらったメモを頼りにたどり着いたのは郊外(都心からタクシーで15000円くらい)のS市教育委員会。建物からしてどんより寂れまくってる。迎える教育長・田川(角野卓造)は依頼の詳細を語らず「まずは現場に」。部下の望月(平岡祐太)に伴われ訪れたのは普通の小学校。職員室では1人の保護者が「大阪弁が直るまで娘を授業に出させない」と眉間に皺寄せまくってる。「大阪弁を話すようになって娘が妹に暴力を...『なんでやねん!』って」と。それつっこみですやん! てなわけで樹季はこの日初めて、教育現場にはびこる理不尽な要求をする保護者=モンスターペアレントの存在を目の当たりにする。
続いて行った学校で、樹季は今日のボスキャラと対面する。真っ青な顔の教師・真田がまず登場し、そこへ保護者の渡辺秋枝(木村佳乃)がしゃなりと現れたのだ。「で、結論は?」と始めたのは「生徒をえこ贔屓する不適格教師をどうにかして!」という苦情。何があったか問えば「遠足でウチの子の写真は2枚だけ。他の子は4枚も5枚もあるのに。この責任をどうとるつもり!」と。......へ? そして「呼び捨てにする子と苗字で呼ぶ子がいる」など細かいあれこれを独善的にあげつらう。しまいには真田をロリコン呼ばわり。ほえ~ で、 「担任を換えろ!」ときたよ、おい。粘ること数時間、秋枝は「あら夕食の時間」と帰っていく。脱力。
教育委員会に戻った樹季はようやく自分のミッションを聞かされる。メンバーと一緒にモンスターペアレントの対応にあたってほしい、と。「私の舞台は世界なの!」と憤慨して事務所へ戻ったが、城山はロスに飛んでしまってた。「絶対断る!」と怒る樹季だが、同僚から「面倒な仕事を請け負うのも出世のチャンス」と助言を受け「なるほど」と考え直すのだ。
翌日、樹季は再び教育委員会へ。「昨日の案件を片付けるだけ」と言う樹季に「教育に興味のない人間に関わってほしくない」と食ってかかるのは指導主事・三浦(佐々木蔵之介)。メンバーは他に係長の小山(温水陽一)、エリサ(大友みなみ)など、頼りにならなそう。「よくある親のクレーム」と樹季は余裕の表情だが、秋枝からの嫌がらせ電話は1日で多いときに30回もかかってきて、真田は精神に異常を来たしている。さあて、樹季さんはどうするの?
また学校にきた秋枝。暇なんだにゃ~ 「贔屓でも差別でもない。真田先生はきめ細かく学習方針を変えているだけ」と持論を展開する樹季に、「ウチの子をバカ扱いするんですか!」と秋枝は攻撃に出る。「アホらし」と樹季は忙しいのでほったらかして帰るが、秋枝は翌日もまた、学校に。授業を隠し撮りしに来たのだ。そして「贔屓の証拠」とこの映像を差し出す。「誰にも気付かれないように撮った」という秋枝に樹季は「これは違法行為」と粉砕にかかる。「子供の許可なしの撮影。許可のない侵入」と罪状をあげつらい、「3年以下の懲役、罰金」を告げる。
勝った!のか?? いや、これが火に油をそそぎ案の定、翌日教育委員会に行った樹季は秋枝の暴走を報告される。担任をガチで5時間拘束し直訴を続けたのだ。「訴える。そうすれば勝てる」という樹季に「子供の立場は?」と三浦。「あなたは一方的に親を悪者扱いしている。親と教師はわかりあうべきもの」と。
事務所に帰った樹季に「真田が自殺!」と連絡が入る。一命をとりとめた真田だが「教師を辞める」と告白。「子供たちの笑顔を守ることができるなら、僕はそのために教師を辞めても悔いはない」
目の前で展開された一件のあまりのアホらしさに「教育は専門外」と職を辞する樹季。しかし、今までどおりの仕事に戻ったある日、渡辺秋枝と遭遇する。「心が弱いから辞めた」と真田の思いも知らずに決めつけ「これも高村先生のお陰」と、樹季が真田の辞職に手をかしたように曲解し、満面の笑みで「ありがとうございます」と頭を下げる秋枝。このとき樹季は初めて自分が負けたことに気付くのだった。
モンスターペアレントに立ちはだかる動機が「負けなし」の看板のためだけとするとちょっと分が悪いのでは? 親は子どものため(という免罪符でその実、自分のプライドを守るためだったり...)命がけなのだ。来週は南野陽子がモンペアとしてご登場です!